月別アーカイブ: 2013年12月

映画館で観ないと意味のない映画「ゼロ・グラビティ」

クリスマスイブ。せっかく大学に登校したのに「全て休講」という洗礼を受けて、なんだかうおぉぉぉっって気分になって、観てきました。ゼロ・グラビティ。本来のタイトルは”GRAVITY”なんですね。監督はアルフォンソ・キュアロン監督。あの「ハリーポッターとアズカバンの囚人」を撮った方です。

プロモーションの映像がとびきり凄くて、散々期待させたあげく…..っていうパターンかな。と思いきや、全くもってそんなことなかったです。もう、圧倒されました。(マン・オブ・スティールに同じ感じの期待をしていたのが懐かしい)2013年に観た中で、個人的に面白かった作品を10本ノミネートしようかな?とか妄想していたんですが、一昨日に観た「永遠の0」と並んで、ここに来てランクインしそうです。

“宇宙のゴミ問題”という要素もあれど、この作品は感覚的に堪能しなければいけない映画ですね。圧倒的な映像美、迫力のあるサラウンド、主人公の緊迫感、、、これは3Dで観ないともったいない。(出来ればIMAXで。IMAXのプロモーションがわざとらしくてうざったいなぁと思っていたけれど、確かに凄かった。あっぱれ)(メガネの上から3Dメガネかけられてよかった)

音声に関しては、水の中、宇宙空間、スーツの中、と音の切り替えがとても巧みに使われていて、主人公の緊迫感がより一層強調されていました。残念ながら、日本にはこういう類の映画は絶対に作れないですね。もう、格が違います。

永遠の0を観た後だったので、”90分って短いんじゃないか?”と思っていましたが、展開の決して早すぎないテンポの良さと映像美に引き込まれる分、全くそんなことはない。劇中に出てくる”90分”という設定も上手いですね。(観れば分かります)

また、どうしてこんなに3Dでハラハラしたのかというと、ムダが一切なかったからだと思います。宇宙空間のスケールを表す為か、不要なBGMはなく、登場人物も極力減らしている。出演者はサンドラ・ブロックと、ジョージ・クルーニー以外はほぼ音声のみといってもいいくらい。ストーリーは極めてありきたりでも、状況設定を宇宙空間という特殊な環境にすることで、これほど刺さる映像表現が出来るのはすごいです。本当に。

そして、

【衝撃事実】絶賛映画『ゼロ・グラビティ』スピンオフ作品で語られない事実を知る / 鑑賞者「涙が出てきた」

実はスピンオフ作品があるそうですね。しかも、アルフォンソ・キュアロン監督の息子、ホナス・キュアロンが監督を務めているらしいです。すごく観たいんですが、動画環境が不調で何故か観れないので、誰か観たら教えて下さい。

ストーリーはありきたりではあったにしろ、宇宙空間でのシーンとラストシーンのコントラストが色濃く映っていて素敵でした。決して意外な終わり方なわけではないんですが。

話は変わりますが、上映まで時間があったので、サンマルクカフェで食べていたデザートに興味を持ったらしく、話しかけてきてくれたおばさま。どうやら慶應出身らしく、映画も大好きで話が弾むというかなり良い出会いがありました。今日は「利休をたずねよ」を観るらしく、自分も観る予定の映画を伝えようとしたら「最近の映画は音響が凄すぎて疲れるのよ」と言われ、結局「”武士の献立”を観ます」と嘘をつきました。ごめんなさい。おばさま。もうこの際、武士の献立も観に行こうかしら。

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永遠の0

原作の大ファンかつ、今年一番観たかった映画を今日、観てきました。

原作が好きな映画は大抵、映画は違和感で”ん?”といった感じになってしまうことが多く(伊坂作品は映画でも面白かったりするけれど)、今作品もどうだろうと思いながら観ましたが、想像以上に良すぎて、気づいたら泣いていました。気づいたら涙がボロボロと。

岡田君の演技、零戦の迫力ある戦闘シーン、キャストのはまり感、どれをとっても素晴らしかったです。出演者の三人が宣伝の為に出ていた王様のブランチで、本作の紹介をするだけで涙目になっていたことも、作品を実際に観て納得しました。

原作者の百田尚樹さんも、今まで映画化、テレビドラマ化のオファーをずっと断っていたけれど、今回の素晴らしい脚本でOKを出されたそう。原作と少し違うシーンもあるけれど、それがまたイイ。(本作で宮部は戦時中に一時帰宅しますが、原作ではしないですよね。そして、エンディングが少し違います。)

誰よりも人の為に生きた宮部さんは、いつの時代でもやはりかっこいい。人間として、男として尊敬します。戦争経験者がどんどんといなくなる今の時代に、このような作品があることの意義。今自分が生きているということが、どれほど素敵で、どれほど偉大なことなのか。自分の人生は自分一人のものではなく、自分は何のために生きているのか、誰のために生きているのか。そのことを考えずにはいられない。そんな作品でした。

そして、すごいな。と思ったのは、劇場の年齢層。お年を召した方がいると思えば、中学生がいたり、カップルも親子連れもいる。原作は、最初は圧倒的に60代男性の読者が多かったけれど、だんだんと口コミで広がり、今では20代の女性、10代の高校生、あるいは中学生に広がっているみたいです。この作品を通して、教科書的な知識のみならず、日本の変遷であったり、自分が今生きていることの経緯を知るキッカケになることは、とても素敵なことだと思います。

また、主題歌「」が最高に映画を引き立てます(下に歌詞を引用させて頂きます)。流石はサザン。映画に強く共感した桑田佳祐が書き下ろしたそう。サザンがグループとして映画主題歌を提供するのは、桑田佳祐監督作の「稲村ジェーン」以来、23年ぶりってのもすごいですね。

愛の歌が途絶えるように

心の灯りが消えたの

たった一度の人生を捧げて

さらば友よ 永遠に眠れ

青空は悲しい空

揺れる木洩れ日がせつなくて

夏が来るたびあの日と同じ

嵐が通り過ぎて行ったよ

涙見せぬように

笑顔でサヨナラを

また逢うと約束をしたね

何のために己を断って

魂だけが帰り来るの?

間に飛び交う蛍に連れられ

君が居た気がする

生まれ変われたなら

また恋もするでしょう

抱き合い命燃やすように

涙見せぬように

笑顔でサヨナラを

夢溢る世の中であれと

祈り

なんだか感情がこみ上げ過ぎて、それを文章で表現する能力が自分には足りていないのが残念で、思っていることの半分も書けませんが、今年一番の映画だと思います。今年200本近く映画を観てきましたが、一番好きです。ぜひ観てほしいと思います。

下記、印象的なコメントを引用させて頂きます。

「家族のために必ず生きて帰る。それこそが愛ではないか。」そう信じ、「待っている人がいる」ことそのものが生きる力になり、生きる原動力になっている。現代を生きる私たちにも通ずる、そんな主人公宮部久蔵の姿に非常に大きな感動をいただきました。この映画の中に流れている「平和への祈り」のようなメッセージを、私なりに音楽という形を通じて、多くの方々に伝わっていくためのお手伝いが、少しでも出来ればと思っております。そして、この映画が大成功されることを心よりお祈り申し上げます。(桑田佳祐)

この映画は、現代に生きる僕たちにとって一番大事な、日本の歴史の転換点を描いています。僕が演じた大石賢一郎にとってだけでなく、我々が日本人である限り避けて通れない、歴史の重要な1ページですから、改めて噛みしめないといけないし、この映画がそういうことを若い人たちに知ってもらえるいい機会になるんじゃないかと思っています。今回、山崎監督とご一緒できて本当に良かった。面白い映画になって、たくさんの若者たちが観てくれるのではないかと。監督がきっと素晴らしい作品にしてくれると期待しています。(故・夏八木勲)

おそらくもう一度、劇場で観ると思います。そして、靖国神社に行きます。原作を読んで行こう行こう言ってたのに、今まで行ってなかったけれど行きます。必ず。そのくらい良かった。

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独身貴族はどうして良かったのかを考えてみた。

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独身貴族。木曜の楽しみが終わってしまいました。

今期、唯一最初から最後まで観た作品。
どうして良かったのかを、自分なりに考えてみました。

・セリフが良いから

「僕はずっと自分には結婚なんて必要ないと思ってました。
誰かが隣にいる人生よりひとりで生きる人生のほうが充実している、
そう思ってました。
だってそうでしょ?
趣味思考が違う
考えてることが違う
一緒にいても楽しいと思える保証がない
そんな誰かと人生の貴重な時間を共有するなんて
なんてもったいないことだと考えていました。

でも

彼女と会って、変わりました。
考えてる事が違うから、知りたい。
知ってほしい。
違うから面白い。
でも仕事をするうえで基本的な価値観が一緒で
お互いが面白いと思えるものを探していく感覚
頭を悩ませる時間は、このうえなく楽しかった。

でも彼女に、僕は必要ありません。

僕もこれ以上、彼女になにかを求めたりする気はありません
大切な事を気づかせてくれただけで、僕は彼女に感謝しています。

正直、僕とあなたは世間のカップルとは違うかもしれないけど
僕らのやり方で、僕らの関係を築けませんか?
僕は、あなたにとって必要な人間になりたい
そして、これからふたりで、穏やかな人生を歩いていきたいとおもってます。」

と、

「(きみの脚本を)最初に読んだとき、
書いた人間がどんな人か、すぐにわかったよ。
髪の毛や服にそんなに気をつかう人じゃなくて、
外で遊ぶより本が好き。本よりもっと映画が好き。
好奇心旺盛で、
ダイヤのネックレスよりは、野に咲く花のほうが好き。
いつも夢見てるけど、
物事の本質を見抜く目があって、
こだわりがあって、意志が強くて、
まあ、頑固とも言うけど。

いろんなとこが似てるなあと思ったんだ。
この世で、そんな人間、自分だけだと思ってたけど、
ついに見つけたと思ったんだ。」

素敵。

・高級感があって、お洒落だから

主人公宅の靴の一つ一つ、服装、書斎の高級感がいいんです。また、出演者の服装がお洒落。進が着ているファッションは、色合いが難しいのに本当に着こなしている。流石ですなぁ。伊藤英明。草彅君の服装の方が好きですけども。

・浮世離れ、現実味のないキャラが引き立てるから

とにかく、デヴィ夫人と礼子さんの存在感ですよね。すごい。最終回の礼子さんはただただイケメンでした。

・オープニングに出てくる名言が良いから

出来るだけ早く結婚することは 女のビジネスであり、 出来るだけ結婚しないでいることは 男のビジネスである バーナード・ショー

夫婦を長続きさせる秘訣だって? それは一緒にいる時間を なるべく少なくすることさ ポール・ニューマン

急いで結婚する必要はない。 結婚は果物と違って いくら遅くても季節外れになることはない トルストイ

結婚とは, 彼の権利を半分にして 義務を二倍にすることである ショーペンハウアー

良い女房を貰おうと思ったら、ダンスの輪の中から選ばずに、畑で働いてる女性の中から選ばなくてはならない。プリボイ

・毎回違った映画の曲が流れるから

モダン・タイムスの”Smile”、オズの魔法使いの”Over The Rainbow”、ティファニーで朝食をの”Moon River”、エデンの東の”East of Eden”、スティングの”The Entertainer”などなど….毎回毎回素敵なんです。映画好きにはたまらない。

・友情出演の手法が上手いから

同じフジテレビ系列で、草彅君主演のドラマ「僕と彼女と彼女の生きる道」で共演した美山加恋ちゃんの友情出演シーンが、たまらなくお洒落でした。お互いに微笑むだけなのに、尺を少し長く持たせてることで全くわざとらしくなく意味を持たせている。シーンの情景もとっても素敵。ただ、デヴィ夫人の「お・も・て・な・し」パロディはいらなかったですね。

・最終的に超円満になるから

最後一人として嫌みのある役どころの人がいなくなりましたね。人間関係的にも誰一人いざこざがない。(弟の離婚調停はあれど)皆、笑顔で「8月のボレロ」のクランクインを始めるところで終わる。まぁなぜデヴィ夫人まであの場に居合わせたのかは謎にしろ、思わず笑顔になる終わり方だったかと。

・主役の兄弟が良い人すぎるから

あれだけお金持ちで、一人で生きていけると豪語する兄と、八岐大蛇呼と呼ばれ、離婚調停進行中の弟。全くといって普通ではないですよね。だから、感情移入がすぐに出来るかといったら、そんなこともないはず。でも、そんなの関係ないくらいに、主役の二人の人柄がとにかく良い。目に見える優しさ、見えない優しさ、色んな優しさがあるけれど、主役の二人はその塊のようで。その優しさに応援したくなるという。

・映画のセリフが出てくるから

トム・ハンクスとメグ・ライアンの「めぐり逢えたら」もそうだし、サンドラ・ブロックの「あなたが寝てる間に…」のセリフも出てきましたね。

・制作陣が、映画好きだから(おそらく)

主人公達が好きな映画として話題にする「あじさい」は、ソフィア・ローレン主役の名作「ひまわり」を連想させて作っているんでしょう。制作陣の映画に対するリスペクトが垣間見えるシーンが沢山あるのが素敵なんです。

・激しさがないから

ストーリーとしては、かなり古典的だと思うんです。「三角関係」「サクセスストーリー」「家柄や身分を超えた純愛」と。それでも何故いいのか。といったら、激しさが全く無かったからだと思います。草彅剛演じる守の丁寧語がそれを更に引き立てる。よって視聴者は安心して観られる。最近のドラマではかなり珍しく、逆に良かったんでしょう。

・草彅剛の声が良いから

セリフの一言一言、丁寧語の発言の一つ一つを引き立てるんですよね。あの優しい深みのある声が。羨ましいくらい良い声でした。

・スーツ萌えするから

草彅君演じる守のスーツ姿が素晴らしくカッコいいんです。身体に本当にぴったりなサイズに、全体的のモノトーンの服装。ネクタイにちょっと遊び心を持たせたりして。やはりスーツは短髪の男性の方が似合いますね。

・北川景子がとにかく美人だから

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もう言うことなしです。

・主題歌のサビが耳に残るから 

SMAPの「シャレオツ」。悔しいけど、サビは耳に残って思わず口ずさんでしまうんです。パッとしない歌だなーと思っていたのに。(いや、いまでもしないんですけど)

・山Pが本人役で出てるから

斬新でしたね。

ジャニーズを出す事による視聴率稼ぎなど色々ありますが、毎回10%以上はかなり良かったのではないかと思います。全体的な世界観がきちんと統一されていた、かつ、その雰囲気に惹かれていたんでしょう。

スペシャル版が放送されることを、楽しみにしています。

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