月別アーカイブ: 2013年9月

1本くらい見てないものがあるであろう、オススメ映画14本。

今年(9月16日現在)、135本の映画を見ました。劇場、DVD、PCで拾ったものを合わせて。

(ちなみに、記念すべき100本目は”ニュースの天才”という、スター・ウォーズエピソードシリーズで若き頃のアナキンを演じていた、ヘイデン・クリステンセンが主演の作品で、111本目は”ルビー・スパークス”という素敵な恋愛作品、120本目は”僕の彼女はサイボーグ”。とりあえず綾瀬はるかが可愛いかったです。)

そのことを友人に話したところ、おすすめ映画で、出来れば、“マイナー過ぎないけど程よくマイナーな作品”を教えてほしいと言われたので今、ぱっと思いつくものをまとめます。

※ネタバレはありません。

なので、”ショーシャンクの空に”や”LEON”のように名作すぎるものや、”インセプション”のように、面白いのなんか知ってるわ!ってものは除きます。(本当は”シンドラーのリスト”であったり、”プラダを着た悪魔”だったりも推したいんですが。)

イエスマン

「ノー」が口癖の人生に後ろ向きな男カールは、生き方を変えるために参加したセミナーで、「どんな事に対しても『イエス』と答えることが、意味のある人生を送るための唯一のルール」と教えられる。それから「イエス」を連発するようになったカールの運気は上がっていくのだが……。「マスク」「トゥルーマン・ショー」のジム・キャリーが主演するコメディドラマ。共演に「ハプニング」のズーイー・デシャネル。監督は「チアーズ!」のペイトン・リード。

ジム・キャリーが嫌いじゃない人は見るべき作品だと思います。とても面白い。ヒロイン役は「(500)日のサマー」のズーイー・デシャネル。この作品では劇中でも、エンディングでも彼女が歌っていて、その歌がまた中毒性のある楽曲に仕上がっているところもポイントの一つですね。軽くサクッと見れるので、ぜひ。それと、必ずDVDで見て下さい。メイキング映像がこれまた面白いので。

ヘアスプレー

ジョン・ウォーターズ監督が88年に発表した青春映画「ヘアスプレー」は、02年にブロードウェイでミュージカル化され、トニー賞8部門を受賞した。そのミュージカルをジョン・トラボルタ、クリストファー・ウォーケンら豪華キャストで映画化。60年代ボルチモア、人気TV番組「コーニー・コリンズ・ショー」に憧れる、ちょっと太めの女子高生トレーシーは、番組レギュラーメンバーのオーディションが開催されると知り、喜び勇んで挑戦するが……。

ミュージカル映画が苦手ではない人は必見です。これまた歌の一つ一つが素晴らしい。ハマる人はyoutubeで何度も見ると思います。(なかなかサウンドトラックがレンタルCDショップに置いてない!)主人公トレーシーのお母さん役をジョン・トラボルタが演じているということも注目して見て下さい。黒人差別を取り上げている割に、そのことについての言及が薄いこと薄いこと。でもそのくらいの軽さがこの映画の良さなんだと思います。

孤高のメス

医師の大鐘稔彦のベストセラー小説を、「クライマーズ・ハイ」脚本、「フライ,ダディ,フライ」の成島出が映画化した医療ドラマ。主演に成島と3度目のタッグとなる堤真一、 共演に夏川結衣、吉沢悠、中越典子ほか。地方都市にあるさざなみ市民病院に赴任してきた外科医の当麻鉄彦は、保身のための無責任な手術や患者のたらいまわしを繰り返すその病院で、患者を第一に考えた処置で淡々と手術をこなしていく。そんな当麻の姿勢が、大学病院や医療事故への恐れから停滞していた病院を少しずつ変えていくが……。

堤真一の演技力ってやっぱり凄いですね。容疑者xの献身での演技が個人的に印象的ですが、この作品も寡黙ながら圧倒されるその雰囲気にぴったりでした。医療ものですが、どちらかというとヒューマン系に近くグロテスクな描写は少なく見やすいと思います。

ルビー・スパークス

「リトル・ミス・サンシャイン」のジョナサン・デイトン&バレリー・ファリスが同作以来6年ぶりに手がけた監督作。スランプ中の若手作家と現実世界に出現した小説のヒロインが繰り広げる恋を描いたラブストーリー。脚本を執筆し、タイトルロールを演じたのは、映画監督エリア・カザンの孫娘ゾーイ・カザン。19歳で天才作家として華々しくデビューしたものの、その後10年間にわたりスランプに陥っているカルヴィンは、夢で見た理想の女の子ルビー・スパークスを主人公に小説を書き始める。するとある日、目の前にルビーが現れ、カルヴィンと一緒に生活を始める。しかし、ルビーが自分の想像の産物であることを隠そうと、カルヴィンは周囲と距離を置き、そのことに寂しさを覚えたルビーは、新しい仲間たちと交流を広げていく。そうして次第に関係がぎこちなっていく2人だったが……。

ストーリーとしては、結構ありきたりかもしれませんが、とにかく綺麗でした。映像美というよりも、作品中に出てくるものの一つ一つがスタイリッシュでおしゃれといったような。世界観とでも言うべきでしょうか。主役の二人が実際に付き合っているというのも素敵ですね。「リトル・ミス・サンシャイン」の監督と、「(500)日のサマー」のスタジオがタッグを組んだ作品です。どちらかの名前にピンと来た人は見ても良いかもしれません。

kiss me stupid.ああ、言われたい…

グッド・ウィル・ハンティング

天才並みの頭脳を持ちながら、幼児期のトラウマが原因で周囲に心を閉ざし非行に走る青年と、妻に先立たれ人生を見失った精神分析医との心の交流を描いた感動作。本作で脚本家デビューを飾ったマット・デイモンとベン・アフレックが見事にアカデミー脚本賞を獲得したことで話題に。また、孤独な精神分析医を演じたロビン・ウィリアムズも助演男優賞を獲得している。監督は「ドラッグストア・カウボーイ」の鬼才ガス・バン・サント。

ヒューマン系が好きな方は必見です。無理矢理にでも感動させようとしているもの(“泣ける映画!”などという宣伝文句をしているもの)が、個人的にあまり好きではないのですが、この作品はそんなに重い題材を取り上げている訳でもない為か、ナチュラルに見ることが出来、見た後にとても心地よい気分になれます。”素敵”という言葉がぴったしな作品。

ファイト・クラブ

心の中に問題を抱えるエグゼクティブ青年ジャックはタイラーと名乗る男と知り合う。ふとしたことからタイラーとジャックが殴り合いを始めると、そこには多くの見物人が。その後、タイラーは酒場の地下でファイト・クラブなる拳闘の秘密集会を仕切ることに。たくさんの男たちがスリルを求めて集まるようになるが、やがてそのクラブは恐るべきテロ集団へと変貌していく……。「セブン」のコンビ、ブラピとフィンチャー監督が再び組んだ衝撃作。

この作品を初めて見たときは、いろいろと衝撃でした。表現も真新しさを感じるものばかりで、1999年に作られたとは到底思えません。ところどころサブリミナル効果が入っているのにも注目して見て下さい。監督は「ソーシャル・ネットワーク」のデヴィット・フィンチャー。

南極料理人

南極観測隊員の西村淳のエッセイ「面白南極料理人」を、「クライマーズ・ハイ」の堺雅人を主演に映画化。極寒の南極ドームふじ基地にやってきた8人の観測隊員の1人、西村の仕事は隊員の毎日の食事を作ること。約1年半、遠く離れた日本に家族を残し、隊員たちは悪戦苦闘しながらも次第に絆を深めていく。共演に生瀬勝久、きたろう、高良健吾ら個性派が揃う。

最高です。今現在、邦画の中で一番好きです。このシュールな笑い、柔らかく、暖かい雰囲気。この世界観は洋画では絶対に出せないと思います。また、登場人物の一人ひとりが最高に良い。やはり、堺雅人って凄い役者なんだなぁということを、この作品を見て思い知りました。また、エンディングに使われているユニコーンの「サラウンド」という楽曲も、ハマる人がいると思います。

いまを生きる

59年、ニューイングランドの全寮制学院を舞台に、学生たちの愛と生、そして死を描くドラマ。製作はスティーヴン・ハフトとポール・ユンガー・ウィット、監督は「モスキート・コースト」のピーター・ウィアー、脚本はトム・シュルマン、撮影はジョン・シール、音楽はモーリス・ジャールが担当。出演はロビン・ウィリアムス、イーサン・ホークほか。

今年に入ってから見たのですが、感動したと同時にもっと早く見ておけば良かったなぁと物凄く後悔した作品ですね。(“ショーシャンクの空に”と同様に)(今で言う”校則の厳しい進学校”が舞台となっていて、私事ですが、自分が通った高校を思い出しました。)エンディングは少し切ないですが、自分は好きですね。

ジョゼと虎と魚たち

田辺聖子の同名原作小説を、「二人が喋ってる。」「金髪の草原」の犬童一心監督が映画化。足の不自由な女の子ジョゼと、平凡な大学生の青年の出会いから別れまでをビター・スウィートに描く。主演は妻夫木聡と池脇千鶴。脚本は、岩井俊二ウェブサイト<シナリオどんとこい>出身の新人、渡辺あや。音楽はくるり。

主役二人の演技がとにかく素晴らしいですね。この映画を好きと言うと、なんだか通ぶっている感じがしてしまいそうだなぁと気にしてしまう作品でもあるのですが。映画なのに、どこも映画らしくない。全てがリアリティに溢れた作品です。

アイデンティティー

豪雨のために交通が遮断され、さびれたモーテルに泊まることになった10人の男女は、若いカップル、わがままな女優とそのマネージャー、囚人と彼を護送する刑事、子供連れの夫婦など。まもなく女優が行方不明になり、その頭部が乾燥機の中で発見される。犯人は誰なのか? その目的は? 謎の犯人は殺人を続けていく。監督は「17歳のカルテ」のジェームズ・マンゴールド。脚本は「キラー・スノーマン」のマイケル・クーニー。

ぶっちゃけ全くマイナーではありません。笑 でも、かなり古い作品なので世代によってマイナーと化している可能性にかけて紹介します。最初は淡々と進んでいきますが、ラストに向かうにつれて……といった感じ。何重かにひねってあるので、騙される人も多いと思います。この作品を紹介した友人は、見ている中で分かったらしいですが、それでも面白かったとか。

ユージュアル・サスペクツ

5人の悪党が集まった犯罪計画の顛末を、トリッキーかつ巧緻な構成で描いたクライム・ミステリー。「パブリック・アクセス」で93年度サンダンス映画祭グランプリを受賞した監督のブライアン・シンガー、脚本のクリストファー・マックァリーの新鋭コンビの第2作で、95年度同映画祭に招待上映されて以降、世界各国でロングラン・ヒットした。製作はシンガーと「ゴールデンボンバー」のマイケル・マクドネル。エグゼクティヴ・プロデューサーはロバート・ジョーンズ、ハンス・ブロックマン、フランソワ・デュプラ、アート・ホーランの共同。撮影は「プラトーン」「サーモンベリーズ」のトム・サイゲル、美術は「愛を殺さないで」のハワード・カミングス、音楽と編集は『パブリック・アクセス』のジョン・オットマンが担当。出演は「ミラーズ・クロッシング」「デッドマン」のガブリエル・バーン、「セブン」のケヴィン・スペイシー、「男たちの危険な午後」のスティーヴン・ボールドウィン、「ブロードウェイと銃弾」のチャズ・パルミンテリ、「カジノ」のケヴィン・ポラック、「父の祈りを」のピート・ポスルスウェイト、「ブローン・アウェイ 復讐の序曲」のスージー・エイミス、「サーチ&デストロイ」のダン・ヘダヤほか。第68回アカデミー・オリジナル脚本賞(クリストファー・マックァリー)、助演男優賞(ケヴィン・スペイシー)受賞。96年度キネマ旬報外国映画ベストテン第7位。

アイデンティティーとともに、全くマイナーな作品ではありませんが、見たことのない人が多いかもしれないので紹介します。最初は回想シーンが多く時間軸がずれるので、あたふたしてしまう印象(この前観た、マン・オブ・スティールもそんな感じでした)。最後にかけてのぐぉぉぉぉっ感が凄いです。ぐぉぉぉぉっ感。

グラン・トリノ

アカデミー作品賞受賞作「ミリオンダラー・ベイビー」以来4年ぶりとなるクリント・イーストウッド監督・主演作。朝鮮戦争の従軍経験を持つ元自動車工ウォルト・コワルスキーは、妻に先立たれ、愛車“グラン・トリノ”や愛犬と孤独に暮らすだけの日々を送っていた。そんな彼の隣家にモン族の少年タオの一家が越してくる。ある事件をきっかけにして心を通わせ始めたウォルトとタオだったが、タオを仲間に引き入れようとする不良グループが2人の関係を脅かし始め……。

クリント・イーストウッド作品で一番好きですね。人生の終わり方を知らないおじさんと、人生の始め方を知らない少年の物語。アメリカについて、少しでも知識のある人は少し深く観ることが出来るかもしれません。(作品を観た後、ぜひこのページを見て下さい。)

カッコーの巣の上で

刑務所の強制労働から逃れるため精神異常を装い、精神病院に入ったマクマーフィは、絶対的な管理体制をしくラチェット婦長のやり方に反発を覚える。マクマーフィは、管理されることに慣れ、無気力になっていた入院患者たちに生きる希望と活力を与えようとするが……。人間の尊厳と社会の不条理を描いたヒューマンドラマの名作。アカデミー賞では作品賞、主演男優賞(ジャック・ニコルソン)、助演女優賞(ルイーズ・フレッチャー)ほか主要5部門を受賞した。

映画引退?という報道がなされている、ジャック・ニコルソン主演の名作です。多分全くマイナーじゃありませんね。はい。笑 まだ見てない人がいることを願って紹介します。とりあえず、ジャック・ニコルソンの若さがもう既に衝撃なんですが、精神病院を舞台にしている割には、抵抗がなく見れる上に、精神病院という場では語りきれないものを語っている点がこの作品の凄さだと思います。

リトル・ミス・サンシャイン

サンダンス映画祭で絶賛され、第19回東京国際映画祭でも最優秀監督賞、最優秀主演女優賞、観客賞など最多3部門を受賞したロード・ムービー。アリゾナからカリフォルニアまでのバス旅行を通じて、崩壊寸前だった家族の再生を描く。監督はこれまでジャネット・ジャクソンやREMなどのPVを手がけ、本作で劇場映画デビューを飾ったジョナサン・デイトンとバレリー・フェリス夫妻。

とても可愛らしい作品です。キャストが良く、ストーリーが良く、全てのバランスが良い。ちなみに長男役は「ルビー・スパークス」のポール・ダノです。若いですね。

以上、1本くらい見てないものがあるであろう、オススメ映画14本でした。借りるものを決めてないけど、何となくDVDが見たいなぁ。という時、ぜひ参考にしてみて下さい。この記事を書いている時にも、違う作品がいくつか思い浮かんだので、また一定数見たらまとめたいと思います。

SPECはどうして面白いのか。

今日、映画につながるドラマ「SPEC 零」の放映があるということで、SPECがどうして面白いのかをちょっと考えてみました。

1, なぜなら、俳優の演技力があるから

戸田恵梨香と加瀬亮。主演二人の名演技は外せないポイントでしょう。他スペックホルダーも凄い。神木くんの可愛げを漂わせながら狂気に走る演技も素晴らしい。

2, なぜなら、登場人物のキャラがいいから

天才故に変人、そして熱血馬鹿。だけど、生き方が真っすぐで人間としてカッコいい主演二人。二人を温かく見守る係長。個性が豊かすぎるスペックホルダーとその他の方々。一人ひとりのキャラが物凄く濃くて、それぞれがきちんと立っているから、コアなファンが生まれやすいんだと思います。(コアなアニメファンが生まれるようなイメージ)(でも、城田優の狂ったキャラは男子が見てもひどいですね)

3, なぜなら、ギャグを許容できる雰囲気があるから

係長がところどころでいれるギャグ。ぶっちゃけ一つ一つを見ると、そんなに面白くはないですよね。それをうるさくもウザくも思わせない作品自体が持つ雰囲気がなかなかなく、この作品の凄いところなんだと思います。はっきりとしたギャグではないんだけど、センスの良い知的な面白さが鏤められているから、ストレートなギャグが出てきた際に、違和感をあまり感じないのかもしれません。
(この雰囲気でつまらないと感じる人もきっといるはず)

4, なぜなら、監督が堤幸彦だから

ギャグ要素はいいとして、この監督の特徴としたら映像の独特なカット。東京都庁?東京タワー?赤坂?(詳しく覚えてないのですが)を上から撮影するカット。超人的な聴力を持つ桂小次郎が出たときのあの上からのカット等が特異で、他の作品ではなかなかないですよね。そして、ほんのりダークでシュールな世界観。ところどころ有名アニメ、ドラマのキャラクター、ネタを入れてくる作風。ドラマ最終回のエンドロールの終わりに、”映画かなんてぜってぇしねぇから”と当麻に言わせておいて、映画につながるドラマのエンドロールの終わりに、”東宝さんよろしくお願いします”と瀬文が言うというキャラを活かしたシュールな面白さが出来る雰囲気を醸し出せる作品を作れる監督が凄い。

5, なぜなら、主題歌がいいから

この作品の、なんとなくダークでごみごみした感じにめちゃめちゃマッチするんですよこれが。堤監督の指示で、ドラマ版は各回毎に楽曲にアレンジが入っているのも凝ってますよね。ドラマ版のエンドロールのデザインもオシャレなことオシャレなこと。

6, なぜなら、大ヒット作品の続編だから

主演2人に台本が初めて渡された時には、SPECというタイトルは決まっていなくて、ケイゾク2という名前だったという事はご存知ですか?主演の2人は、大ヒットドラマの続編ということで、かなり重荷に感じていたそうで。もともと中谷美紀と渡部篤郎のタッグでした。以下、wikipedia先生からの引用。

“ケイゾク”と呼ばれる、迷宮入りした事件を担当する警視庁捜査一課弐係(架空の部署)に配属された、東大卒のキャリア警察官僚柴田純と、元公安の叩き上げ刑事真山徹が難事件を解決していくミステリードラマ。シリーズ前半は持ち込まれる事件を解決する刑事物として、小ネタを散りばめたコメディー要素の強い一話完結のスタイルを採りつつ、シリーズ後半に向けての伏線を少しずつ描いてゆく。シリーズ後半では真山と快楽殺人犯朝倉の因縁を巡る物語をシリアスに展開させるという構成となっている。[1]タイトルの『ケイゾク』は「現在も鋭意“継続”捜査中である」という事に由来している。 警察の実情とは異なる設定が多いほか、これまでの刑事ドラマと比べ無機質で暗鬱とした雰囲気を醸し出しており、メイン演出の堤幸彦による演出スタイルは新鮮さと特異性に溢れていた。過去の刑事ドラマへのリスペクトを感じさせながら、2000年代以降につながる斬新さを持つドラマであるとも評価されている[1]。

竜雷太も野々村係長として出演していて、ケイゾクを元にしたネタもSPECには出てきます。

7, なぜなら、挿入曲が良いから

渋谷慶一郎さんが手がけているから。

8, なぜなら、フィクションの中にも現実味があるから

SPEC自体には全くリアリティはありません。SPECなんて現代にはありません。しかし、作品のテイストは妙に人間臭くて、もしかしたら僕もSPECを持っているのでは・・・と、小学生くらいの子が見たら思ってしまうくらいの世界観に仕上がっている。また、これから何年後かにはこんな能力が芽生えるのでは?と思っている人も多分ほんの数%はいるはず(?)。

9, なぜなら、大きなテーマがあるから

SPECは、前半がミステリータッチで、後半からSPECホルダーと主人公たちの対立、スペックホルダーと人間との対立が描かれる。映画で出てくるであろう「シンプルプラン」というスペックホルダー殲滅計画というのにも見える大きなテーマ。

10, なぜなら、伏線の張り方がうまいから

謎がだんだんと明かされていく感じ。実は城田優がドラマ版の黒幕だったという展開。映画に複数残る謎。にしても、ドラマ版と映画版の間に放映された「SPEC 翔」での謎の明かされ方は半端無かったですな。

11, なぜなら、食べ物が特徴的だから

この作品にはなくてはならないニンニクたっぷりな餃子、餃子鍋、マヨネーズがかかったメロン、当麻が飲むハチミツ、さっぱりおろし天つゆネギだこ、流し餃子、柿ピー、駄菓子の烏賊のやつ…..

12, なぜなら、習字の字を中塚翠涛先生が担当しているから

中居正広のミになる図書館という番組で、芸能人の美文字鑑定をしてますね。

13, なぜなら、特殊能力が映像的に見劣りしないから

色々な能力が出てきましたが、それに映像が負けてないのが凄いなと思います。ニノマエの時間を止めて銃弾を跳ね返す能力も、当麻の死者を呼び戻す能力もビジュアルがしっかりしてますよね。まぁ、そんなに特殊なビジュアルが必要な能力が出てないというのもあるんですが。映画の伊藤淳史の能力に出てきたタコは、ちょっとなぁと思いましたが。

14, なぜなら、グロいところがはっきりとグロいから

意外と血が出ますよね。

15, なぜなら、謎だから

そもそも設定自体が未詳という謎で、SPECという力の謎。志村がブブゼラ軍団に殺された謎。いとも簡単に津田助広が死んだ謎。地居が津田助広だったという謎。白い男の謎。瀬文が能力を持っているかもしれないという謎。映画化したらその謎が神話に沿ってますます謎を呼び、そしてオカルトチックにもなり….。