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「君の膵臓をたべたい」の瑞々しさに、心が浄化された(気がする)

観てきました。話題の”キミスイ”こと、住野よるさん原作「君の膵臓をたべたい」。

新宿のレイトショーにて。(終わったら26時)(祐天寺まで歩くのめちゃ大変やったな….)

https://www.toho.co.jp/movie/lineup/kimisui.html

あらすじは下記を参照下さいませ。

高校時代のクラスメイト・山内桜良(浜辺美波)の言葉をきっかけに母校の教師となった【僕】(小栗旬)。彼は、教え子と話すうちに、彼女と過ごした数ヶ月を思い出していく――。膵臓の病を患う彼女が書いていた「共病文庫」(=闘病日記)を偶然見つけたことから、【僕】(北村匠海)と桜良は次第に一緒に過ごすことに。だが、眩いまでに懸命に生きる彼女の日々はやがて、終わりを告げる。 桜良の死から12年。結婚を目前に控えた彼女の親友・恭子(北川景子)もまた、【僕】と同様に、桜良と過ごした日々を思い出していた――。そして、ある事をきっかけに、桜良が12年の時を超えて伝えたかった本当の想いを知る2人――。

結論、映画は映画なりに成立していたと思います。観てよかったな、と思えました。

原作者の住野よるさんは、情景の描写にあまり多くのことばを使わず、特段綺麗な表現とその余白で物語を進める方だな。だと認識しているんですが(個人的には)(中でも、この方の作品は登場人物のセリフが好きです)、その分、監督・製作陣・キャストの力量が問われがちで、映像化はなかなかに難しかったはず。

しかしながら、美男美女・桜咲く街並みが織りなす情景がとにかく瑞々しくて。脚本もさることながら、その映像自体に見応えがありました。

泣くことを迫るようなプロモーションはいつまでも受け付けないな。

本作に向けて発言されたのかはわかりませんが、とてもバランス感覚のよい方ですね。

観ようかな…と考えている方は、ぜひ原作との間違い探しをせずに観ていただきたい。(もちろん、出来る限り原作に忠実であるべきだとは思いますが)

お互いを思い合う関係性がやさしくて温かくて、とても好きでした。(ネタバレしてしまいそうなので詳述は避けます)

つい、ああこんな青春がしたかったな….。と思いましたね。

余談ですが、住野よるさん作品だと、「また、同じ夢を見ていた」が好きです。この作品の持つやさしさは結構タイプ。(下記です)

にしても、浜辺美波。もうなんといっても、浜辺美波!!!!!。圧倒的に可愛すぎる…だけならまだしも、声もいいのがずるい。いやぁ可愛い。

https://www.google.co.jp/search?q=%E6%B5%9C%E8%BE%BA%E7%BE%8E%E6%B3%A2&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwik9NfjxLPVAhWBVLwKHew8CbcQ_AUICigB&biw=1401&bih=776

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の”めんま役”で出演した際の儚げな面持ちが印象的で、本作の主人公にぴったりだな…と妄想していたら、今回本当にキャスティングされていてビックリしました。(”じんたん”を演じた、村上虹郎くんもよかった)

https://www.fujitv.co.jp/anohana-drama/index.html

もはや、世の男性陣は「”浜辺美波”の可愛さを大スクリーンで堪能する」という目的で、1,800円を払ってもいいんじゃないでしょうか?(上映中に思わず、かわいいな!って言いそうになった)

他の出演陣みんな好きかつ、小栗旬・北川景子と、なんという豪華な!といった感じだったけど、中でも矢本悠馬くんは凄まじいと思う。(最近うなぎ登りじゃないかな?)

あの立ち位置を演じる役者といえば、もはや彼か濱田岳か?といったところ。ちはやふるといい、本当にいいポジションを確立してるなぁ。

https://www.google.co.jp/search?biw=1401&bih=776&tbm=isch&sa=1&q=%E7%9F%A2%E6%9C%AC%E6%82%A0%E9%A6%AC&oq=%E7%9F%A2%E6%9C%AC%E6%82%A0%E9%A6%AC&gs_l=psy-ab.3..0l8.439897.441240.0.441953.13.10.0.0.0.0.434.2006.0j1j3j2j1.7.0….0…1.1j4.64.psy-ab..9.4.1287…0i4k1j0i4i37k1.6KYp-dnfjK4

そして、主演の北村くん、ただただイケメンでした。号泣シーンがよかった。思わず少しだけもらい泣きしちゃいましたね(原作知ってると泣けなくなるタイプ)(かつ、泣ける!って言われると泣けないんだけどな)(だから、アイアムサムは泣けなかった)。

イケメンの割に、地味な役どころには不思議と合っていたようにも思う。音楽グループで活動してるんですね。存じ上げませんでした。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%9D%91%E5%8C%A0%E6%B5%B7

また、”優しさの死に化粧で…”という歌い出しで、本作を彩ったミスチル大先生には本当に感服ですね。

歌詞が本作にぴったしすぎる。さすがはモンスターバンド。

https://j-lyric.net/artist/a001c7a/l041806.html

(同じ文脈でback number先生の”青いまま枯れてゆく…”もすごいと思ったけれど)

青いまま枯れてゆく あなたを好きなままで消えてゆく

下記にミスチルの桜井さん、原作者住野よるさんの主題歌「himawari」に関するコメントがあったので、気になる方はぜひに。

https://www.cinra.net/news/20170421-kimisui

最後にちょっと話は変わるんですが、”さくら”という名前の女性は、なぜか1人残らず明るい気がする。自分の周りだけかな…?

「ファウンダー」を観た後は、マックの味が違って感じるかもですね。

観てきました。「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」。

IT起業家界隈のTwitterで、盛り上がってるやつですね。

あらすじは下記に。

1954年アメリカ。52歳のレイ・クロックは、シェイクミキサーのセールスマンとして中西部を回っていた。ある日、ドライブインレストランから8台ものオーダーが入る。どんな店なのか興味を抱き向かうと、そこにはディック&マック兄弟が経営するハンバーガー店があった。合理的な流れ作の“スピード・サービス・システム”や、コスト削減・高品質という革新的なコンセプトに勝機を見出したレイは、壮大なフランチャイズビジネスを思いつき、兄弟を説得し、契約を交わす。次々にフランチャイズ化を成功させていくが、利益を追求するレイと、兄弟との関係は急速に悪化。やがてレイは、自分だけのハンバーガー帝国を創るために、兄弟との全面対決へと突き進んでいくーー。

ひっじょうにエキサイティングでした…。かなり面白かった。タイトルが秀逸。

成功の足がかりを掴んだのが、なんと52歳のことだったというのは、本当に驚きというか、あきらめずに人生を走り続けることの重要性を物語っていますね。(そういえば、ケンタッキーのカーネル・サンダースも起業も65歳だったな)(おじさまたちほんとすごい)

そして、マクドナルド兄弟、マクドナルド一号店と出会う前、彼は昼間セールスマンをしつつ、夜はピアニストだったとのこと。すさまじい。(ナイトクラブで演奏し、地元ラジオ曲の人気音楽番組も担当していたらしい)(ほんとすごいなこのおっちゃん)

そんな”創業者”・レイ・クロックを演じたのはあのマイケルキートン。

https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB+%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%B3&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjd0vn5vq7VAhUJkZQKHR7AA5wQ_AUICigB&biw=1401&bih=776

彼はやはり、真顔の演技が素晴らしいですね。まさに迫真。(無意識にバードマンを思い出しました)

後の妻となるジョアンを演じたリンダ・カーデリー二。美人だったなぁ…。

https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwigsLiSxK7VAhULl5QKHZ59Be0Q_AUICigB&biw=1401&bih=776

マクドナルドではなく、彼女のことも奪ってしまうレイ・クロックはまさしく正真正銘の野心家だったんですね。なんというアメリカンドリーム。

また、マクドナルド兄弟との確執は、少しばかり「ソーシャル・ネットワーク」を彷彿とさせます。

有名な自伝「成功はゴミ箱の中に」では語られることのなかった争いの部分も多く映されているため、主人公に対して羨望と反発といった複雑な思いを抱きつつ、面白く鑑賞できるはず。

ビジネスも恋愛(?)も、人生は兎角”結果が全て”と言われるものですが、その名を誰しも知るハンバーガーチェーン「マクドナルド」の成功プロセスは、総じて非常に見応えがありました。

まぁ、本作から知り得る教訓も、やはり”結果が全て”という事実だったんですけどね。笑

(恋愛も結果が全てというのは、SHE IS SUMMERの「あれからの話だけど」を聴くと共感できるかもですね)(下記をご参照くださいませ)

夏の始まりとSHE IS SUMMER。

マックのMマークが、本当はMではなくゴールデン・アーチだったということに驚く方も多いかと。(およ、という方は、本作で確認してください)(それよりか、レイ・クロックがマクドナルドという名称に惹かれすぎていて笑いましたけど)

これから本作を鑑賞される方は、午前に観てランチにマックに行ってみるってのもよいかもですね。(ランチして観るのはいいけれど眠くなりそう)(かつ、観てから食べた方が振り返れていい気がする)

(マックで働かれている人は、上司から本作を観ろ!とか言われるんだろうか)

ビジネスやりたい!というものの、なかなかビジネス本等を読む癖付けができていない学生くんなどは、特に観てみることをおすすめします。

やはり、良質な映画から学ぶことは多い。

余談ですが、本作のパンフレットデザインがすごくかわいいので、気になる方はぜひ買ってみてくださいね。