花束みたいな恋をした

ようやく観ました。

<あらすじ>東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦<やまねむぎ>(菅田将暉)と八谷絹<はちやきぬ>(有村架純)。
好きな音楽や映画がほとんど同じで、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。拾った猫に二人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店してもスマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に二人は就職活動を続けるが──。

若年層向けの恋愛指南書的な何某を見ているような感覚になったし、サブカルに傾倒する彼ら(自分も含め)を世間はどう見てるかが如実に表れてる気がして、少し虚しくなった。そんなこと気にする必要がないということは前提として。

反面、社会に忙殺され、次第に新たな作品に触れることに頭のキャバを割けなくなるあの感じが妙にリアルで、これら作者も含め皆に共通してあるものなのかと少しホッとした。

ジャックパーセルな足元が揃うカップル、果たしてどのくらいの確率で出会うのだろう…起因してものすごく売れてそう。(調べてみよう)

麦くんが放った”絹ちゃんとずっとに一緒にいたい、現状維持で満足”的なセリフ、作中だとそれなりに幸せ絶頂期ゆえ、絹ちゃんはニコニコしてたような気がしたけど、あれは満足だったのか。クソつまらん発言しておるやん。とか思わないのかな。(自分だったら確実に思う)

学生時代にまともに恋愛をしてこなかった勢からすると、そこまで過去を抉られるような共感やエモみを感じられなかったのだけれど、始まってしまった恋愛は決して同じスピードでは走りきれない、あの特有な辛さを想った。

花束みたいな恋をした

このタイトルの意図を考えていたのだけれど、どれだけ美しい花(思い出)をいくつ束ねても、月日は残酷で、最後には萎れ、枯れていくさまを重ねたのだろうか。

ずっとそばに飾っていたくなるような、そんな素敵な花束(思い出たち)だった、ということだろうか。答えはわからない。

と、いろいろ書いたものの、本作の2人の別れ方、これは別れ方の理想系なのかもしれない。

そんな恋をまたしてみたい。などと言ってみる。

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