」カテゴリーアーカイブ

父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。を読んだ

タイトルとレビューに惹かれて読んでみた一冊、結構面白かったです。

ざっくり気に入った一節を紹介すると、

– 格差、戦争、貧困は全て「余剰」から生まれている
– 銀行はどこからお金を生み出すのか、それはマジックのようにポッと出している
– どうしてアフリカから強国が出ないのか、それは争う必要がなかったから
– ラッダイトは誤解さている。機械化することに抗議したのではなく、一部が機械を所有していることに抗議していた
– 市場社会にとっての借金は、キリスト教にとっての地獄であった
– 経済の先行きは交換価値のみで動かず、人の感情に左右されてしまう
– 通過が国家および政治的プロセスから切り離せた上、「人による」政府と政策に繋がるという考えは、危険な幻想

「資本主義は万能ではなく、地球を救うためには民主主義に則る必要がある。そのため、経済評論家の言説は鵜呑みにせず、自らが経済と対峙する必要がある」という一点を、とことん面白く伝えています。

“娘に語る”というお題目から、簡易的な教科書的なやつか…と思うなかれ。純粋に向学心を持つ方々向けとしてきちんと成立していると思います。

この本を9日間で書き上げたという著者の力量にただただ脱帽…。

アマゾンリンクは下記より。

ストレングスファインダーをやってみた

前職の先輩におすすめされてからずっと気になってた「ストレングスファインダー」をやってみました。

こちらですね。

質問項目は割と多かった印象だけど、すべて選択式でぱぱっと答えていけば25分くらいだったはず。

なので多忙な方でも、お昼の空き時間とかでできるんじゃないかなと。

本の一番後ろに専用コードが書かれていて、そのコードで下記ページからログインすると受験可能です。

(そういや大学生の頃にブックオフで面白そうだなーと思って、何もわからずに中古本だけ購入する暴挙に出たことがあったな)

https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/home.aspx

この本に書かれているコードだと、その人にある34ある強みのうちTOP5が診断できます。

ちなみに、自分の結果は【最上志向、内省、戦略性、競争性、適応性】だそう。

つまりは、よいものをベストに持っていくためにも、多分に考えるのが好きで、その中で見つかった勝ちパターンを構築することで、周りより飛びぬけていたい。しかも自身の方向性は固めずにその瞬間瞬間を適応して生きていると。

(って、自分で書くとスーパー恥ずかしいですね。笑)

ただ、個人的には結構図星だなーーーとは思ってます。

特に前職の上司にも言われ続けてきた内向型を言い表している内省、とっても(×5 by 大スキ!)負けず嫌いな競争性、そもそも何が起こるかわからんのにキャリアプランって?って思っている部分での適応性はかなりしっくり来てます。

各項目の詳細説明、強みの説明および特徴を理解するためのレポート、これからその強みを活かしていくためのアクションプラン作成のマニュアルなるものがついてきます。(各レポート、若干内容の被りを感じますが…)

転職であったり、いわゆる自己分析を必要とする機会がある方はもちろんですが、もしお時間あれば興味本位でやってみても良いと思います。自分を説明するのが苦手な方などは特に。

組織体の場合はお互いの結果をミエルカすることで、よりシステマティックに分析できて、結果的に協働がスムーズになりそう。

世界史偏差値46くらいの方は「最速で身につく世界史」が面白いかもしれないです

(実際のところもう少しあると思います)(多分)

最近、世界史にハマってまして4、5冊くらい読んでみたんですが、この本はなかなかおすすめです。

特に、世界史を一度勉強してみたいけど全く分からない自分のような人が手始めに読んでおくと、全体の概要が掴めるかと。

ちなみに、自分のスペックとしては下記のような感じ。

– 私立文系
– 日本史専攻
– 世界史は高1で少しだけ履修(五賢帝が出てくるあたりまで)
– どうもカタカナが苦手らしくテストはぼろぼろ

こんな自分でもだいぶ面白かったので、一度も学問的な世界史に触れたことがない人でもイケるかと。(その点、ある程度詳しいと自負される方は分かり切ったことかと思われますので、サピエンス全史とか読んだ方がよいと思います)

そして、書いてる方の経歴もだいぶ興味深い。東大を出てTBSに入ってるんですね。

角田陽一郎【かくた・よういちろう】

・1970年、千葉県生まれ。1994年、東京大学文学部西洋史学科を卒業。卒業論文のテーマは「独裁者ナポレオンの登場はフランス革命の一部なのか?」。
・1994年4月に、TBSテレビに入社。制作局バラエティ部でAD・ディレクターを経たのち、現在はメディアビジネス局スマートイノベーション推進部 兼 制作局制作一部所属。ACC CM FESTIVALのインタラティブ部門審査員も務める。
・バラエティ番組の企画制作をしながら、映画監督やネット動画配信会社goomoの設立、人の嗜好や行動をわずか3つの質問で答えてしまうスマートフォンアプリ「カテゴリン」の制作など、新しいメディアビジネスをプロデュースし続ける。
・担当した番組は「さんまのスーパーからくりTV」「中居正広の金曜日のスマたちへ」「オトナの! 」など。

ちなみに筆者が日本史ではなくて世界史を選んだ理由は、日本も世界の一部なわけで、世界史を学べば日本のことも見えてくるのでは。と思ったかららしい。高校時代にその視点すらなかったな…。