父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。を読んだ

タイトルとレビューに惹かれて読んでみた一冊、結構面白かったです。

ざっくり気に入った一節を紹介すると、

– 格差、戦争、貧困は全て「余剰」から生まれている
– 銀行はどこからお金を生み出すのか、それはマジックのようにポッと出している
– どうしてアフリカから強国が出ないのか、それは争う必要がなかったから
– ラッダイトは誤解さている。機械化することに抗議したのではなく、一部が機械を所有していることに抗議していた
– 市場社会にとっての借金は、キリスト教にとっての地獄であった
– 経済の先行きは交換価値のみで動かず、人の感情に左右されてしまう
– 通過が国家および政治的プロセスから切り離せた上、「人による」政府と政策に繋がるという考えは、危険な幻想

「資本主義は万能ではなく、地球を救うためには民主主義に則る必要がある。そのため、経済評論家の言説は鵜呑みにせず、自らが経済と対峙する必要がある」という一点を、とことん面白く伝えています。

“娘に語る”というお題目から、簡易的な教科書的なやつか…と思うなかれ。純粋に向学心を持つ方々向けとしてきちんと成立していると思います。

この本を9日間で書き上げたという著者の力量にただただ脱帽…。

アマゾンリンクは下記より。

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