月別アーカイブ: 2013年8月

askawa

8月の上旬にaskawaというイベントに参加してきました。友人の彼女がメインで企画しているらしく、その友人経由でお誘いを受けて、大学生スタッフとして。

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「全国の中学生・高校生の明日を変え、日本の明日を変える」ということを目指し、中高生に対して学校とは違った特別な授業をしようというイベント。授業自体は大学の教授をお呼びして、大学で自分が行っている研究に関して話してもらう。その後その話を自分なりに解釈し、分析し、共有し合い、学びを深めるという内容。

偏差値至上主義が大学選びに蔓延る中、大学で本当に何が出来るのか?(=何が研究できるのか?)を中学生・高校生のうちから意識できるのは、本当に素晴らしい。髙橋俊介さんは、現状の学校教育の問題点として三つ、”①学びに対する興味関心の希薄さ②将来との関連性の見えないままでの学び③受験後の知識の剥落”を挙げていたけども、何でもランク付けをされ、偏差値が高いところにとりあえず入れればいいといった風潮に対しても、上手くアプローチしている企画だと思う。

実際にスタッフとして、高校生と久々に会話をしてみたけれど、最近の高校生はものすごいなーと。SFCに入って、周りの学生のいわゆる”意識の高さ”(別に、意識が高いことを悪いと言うつもりは無い)に驚き、かなり戦いたけども、それと同じ感じを高校生からも強く感じた。”高校生団体”なる組織も多数出現していて、活動自体もなかなか規模が凄かったり、きちんとしたビジョンを掲げてやっていたりと、、、自分が高校生の時は、あれ?といった感じ。

彼ら、土日のイベントに果敢に参加するいわゆる”スーパー高校生”が、このまま立派に成長して大学へ進学となった時、きっと大学という場のカオスさにびっくりするかもしれない。授業にほとんど顔を見せずに単位をとる学生だったり、喫煙所にたむろって一日を過ごす学生だったり、講義中後ろの方でひたすらおしゃべりする学生だったりと。別にそれが悪いと言いたい訳でもなく、もっと取り締まれなんて言うつもりもなくて、ただただ「大学」という存在の捉え方が各人によって違い過ぎて、真面目を通すだけではきっと生きづらいコミュニティだと感じる。漱石の「草枕」的な。

でも、周りなんて関係ないと突っ走ることの出来る強い”意志力”があれば、きっといい大学生活が送れるでしょう。自分がそれに本当に気付いたのは3年生になってからで、1年生から周りへの同調なんて気にせずにやりたいことを思いっきりやっていれば良かったんだけど。それに加えて、イエスマンでいることの大切さは大学生活ではかなり大きい。誘いに応じることで、選択肢がかなり広がり、自分のこれまでの世界も大きく広がる。これほど自由に色んな人と会って、話して、やりたいことが出来る時期は早々無いんだと思う。

ということを仲良くなった子達にはしっかりと伝えられたので、自分的には満足ですね。SFCに行きたいと言っている子もいたな。頑張れ、中高生。

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マン・オブ・スティールに感じる親子愛と宿命。

念願だった、MAN OF STEELを観ました。(ネタバレあります、最小限にしますが)

スーパーマン。言わずと知れたアメコミスーパーヒーローものを、インセプション、バッドマンダークナイトシリーズのクリストファー・ノーランと、300(スリー・ハンドレット)のザック・スナイダーがタッグを組んでリメイクした作品。従来のイメージとは違った、”人間味溢れる英雄”として描かれているところがポイントです。

ちょっと、この作品はPVのクオリティが高すぎて、期待値MAXで観てしまったから、その分思うことも多かったような。

とりあえず、凄かったのが、

①圧倒的な映像美

②音楽の良さ

③迫力あるアクションシーン

④主役の筋肉

⑤親子の愛

と言ったところ。①と③に関しては、流石はザック・スナイダー。本当に凄いです。どうしたらこんな映像が作れるんだろうといった感じ。アクションシーンの迫力に関しては、これまでで一番じゃないかなぁとも思った。

④に関しては、もう逞しい体つきには文句のつけようがない。毎日5000キロのカロリーを摂取して、トレーニングをするだけのことはあると思う。

⑤に関して、この映画のキーが強靭な力を持った主人公は、孤独を味わい苦悩するも、その数奇な運命を背負って生きていくことを決意し、やがて”スーパーマン”として正義の為に奮闘していく逞しさに対して、主人公のそういった素晴らしい精神を作り出すのに、とても重要なのが親の愛情と理解であって、(もう少し深く描いていいのにと思ったけども)そこは凄く伝わってきた。(育ての親は死ななくて良かったとも思うけど)

あとは、少し残念だと思った点がちらほら。

①戦闘がめちゃくちゃで、アクションがくどい。とにかく物を壊すわ、てんやわんやで、ゴジラとかそういう系統の怪獣映画っぽくも感じたし、一緒に観た友人が言っていた「ドラゴンボールの実写?」という言葉にもああ確かに。と思ってしまう。ハリウッドが本気でドラゴンボールを作ったらあんな作品になるのか!といったような。無理矢理ビルを壊すように演出しているのが見えてしまって、そこに対する違和感は拭えなかった。いきなりゾッド将軍が赤い光線出せるようになったのかと、将軍の最期も少し呆気ない。

②回想シーンがちょっとややこしい。いや、クリスファー・ノーラン、センス良いんだけど、今回はちょっと入れ過ぎたのか、ちょっとせわしかったな。幼少期から順々にやったらどれだけ時間かかったんだろうとも思うから、回想にするのは正解なんだけども。

③話が単純。これは、スーパーマンという話を知らないからなのかもしれないし、スーパーマンのストーリーを頭に入れて観ていればこんなことを感じないのかもしれないけれど、なんだか色々と都合がいい。ブラックホールに飛ばすとか、太陽の光によってすくすくと成長したから、その分強くなったとか。ワールドエンジンとか何事?的な。心情的な面においても、主人公が特殊な能力を持ったことによる孤立や葛藤と、親からの深い愛情と理解だけでは、ちょっと足りない感がした。なぜかバットマンと比べてしまうのだけど、もっと心理描写において多くの要素が詰まっていたように思う。そして、多分リアリティの無さからの違和感が大きいんだと思う。吹っ飛びまくる敵。これでもかと言うくらい壊れていく建物。超人的な能力。

といった感じ。まぁでもクリプトン星滅亡前のことは、映像美とともに、とても丁寧に描かれていて良かった。

ちなみに、主役のヘンリー・カヴィルの俳優人生はかなり波瀾万丈で、「007」シリーズのボンド役の最終選考まで残ったものの、若すぎるという理由で、ダニエル・クレイグにその座を奪われ、「トワイライト」シリーズでは年齢が高すぎる為、エドワード役はロバート・パティンスンに渡ったとのこと。今回の役が決まった時、家の階段を15分間、叫びながら上り下りして興奮したらしいです。

続編があるようだけど、どうやってバットマンを出すんだろうか。スーパーマンがもう強すぎるから他にヒーローはいらないんじゃないかと思う。友人が言っていた「記者としてバットマンの元に取材しにいく」というのは、あながち間違いじゃない気がする。

にしても、あの青×赤のどう見てもダサいスーツを、良くここまで格好良く映すことが出来るなぁ。と感心しました。

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水谷豊の怪演にしびれる「少年H」。

少年Hを見ました。

テレビ朝日開局55周年記念作品ということで、スマステーションに水谷豊と伊藤蘭が出演するなど、宣伝にも力が入った作品。

8月に入って劇場で見るのは、風立ちぬ、モンスターズ・ユニバーシティに次いで三本目。

評価の高い作品しか見てないからなのかもしれないけれど、とても良かったです。

相棒シリーズを見てない自分にとって、水谷豊の演技がどんなものか知らずに見ることになったけども、これまた素晴らしい。

また、キャストの中では、主人公Hが通う小学校の先生役を演じた安田大サーカスの団長、軍事学校の長官役を演じた原田泰造はものすごくはまり役。

そして、ほんの少しの出演だったにも関わらず、これほど印象に残る濱田岳はやはり天才だと思います。

最近戦争をテーマにした作品を、比較的良く見るのですが、この作品は、戦争に勝った負けたではなくて、戦争がいかに無駄なことか。どれ程多くの命が犠牲となり、また、どれ程国民を支配し生き辛い世の中にしていったのかに対して、当時の国民に対して、先祖に対して悔やまれる思いを抱きます。

それでも主人公の父をはじめとする主人公の家族は、戦争下をとても逞しく生き抜きます。

劇中で、戦争が終わり、戦前に大日本帝国万歳と散々言っていた人々が、戦後には打って変わって民主主義を提唱し、軍人ではなく元々の職業で生きていくという変わり果てた日本の中で、自らに迷った結果、水谷豊演ずる主人公の父親が、”クヨクヨするのはもうやめにしよう”と主人公Hに告げるシーン。

きっとこの作品で一番言いたいことは、”新しい一歩を踏み出そう”ということなんじゃないかと思います。

そのことが、戦争というバックグラウンドの中、愛に満ちた素晴らしい家族に焦点を当てることで、十分過ぎる程に表現されており、とても感動しました。

クスッと笑える場面もあり、家族愛の温かさに感動する場面もあり、全体的なバランスが良く、演技も素晴らしい。
とても見る価値のある作品だと思うので、自分が足を運んだ劇場でも年配の方の客層多い気がしましたが、この国で、今から50年ほど前に何があって、人々の思想に自由がなく、メディアも麻痺している国であったこと等を、ぜひ幅広い世代に知ってほしいと思います。

やはり、家族愛を描いた作品は良いですね。すごく好きな作品の一つになりました。

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