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まさに憧憬そのもの

昨日ようやく観てきました。「007 SPECTRE」

いやぁついに来ましたか。スペクター。って感じですね。

(ショーン・コネリーがボンドを演じていたシリーズの最大の敵がスペクターなのです)

(ちなみにSPECTREは、SPecial Executive for Counter-intelligence, Terrorism, Revenge and Extortionの頭文字の組み合わせたもの)

総じて面白かったです。
007を観たことがない人でも楽しめるものの、ダニエル・クレイグ版007を全て観ていると、随所に出てくるセリフが理解できていいはず。

本作では、今までさらっとしか表されてこなかった、ボンドが孤児だということ、雪山での遭難が関係していることなど、彼が抱えていた弱みを、最大の敵と紐づけることでうまくフォーカスしている。

更にこれまでボンドが愛した女性、苦しめてきた事件さえも今回の伏線であったと。

ニクい構成です。全く。笑

上記のようにストーリーの重厚さに加え、、ビジュアルとしても楽しめるからとてもいいです。007。

個人的には、ボンドガールにレア・セドゥを選んだキャスティングに感謝!
水色のドレス映えてたなぁ。あの美しさはなんなんだ。。。拳銃を構える姿が凛としすぎていてビビりました。

今までのボンドガールだと、カジノ・ロワイヤルでヴェスパーを演じた、
エヴァ・グリーンが圧倒的に美しいと思っていたものの、結構いい勝負でした。はい。

しかも、モニカ・ベルッチも出演しているという、、。なんと豪華な。
新Mをレイフ・ファインズが演じてたのもすごく合ってました。若干グランド・ブタペストホテルを思い出しましたね。

Qは本作もしっかりとQでした。
劇中かなり存在感があったので、ファンの方も楽しめるはず。

メキシコ・イタリア・モロッコ・イギリス・オーストリアと、
世界各国の映像が楽しめるのも本作の見どころかと。

また、この映画の魅力として大きいのは、やはり高級感だと思います。
こんなにファッショナブルなアクション映画はなかなかないと。
アストン・マーティンの車やら、オメガの時計やら、細部までとことんこだわっている映画って。

誰しもが一度は憧れてしまう。
“ザ・憧憬”の映画だということを改めて認識しました。

最後に、ボンドが首元に刺された針の効力はどうだったんだろう、、。気になってます。

ラスト近く橋の上でフランツを追い詰めたシーンでは、スワンを判別できていたとも思いつつ。

これはインセプションでいう独楽回り続けるの?的な、バットマンでいう最後脱出したの?的な、

クリストファー・ノーランチックな余韻の残し方なんですかね。