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永い言い訳


愛するべき日々に愛することを怠ったことの、代償は小さくないなぁと思いました。

西川美和先生は、2011年頃に本作の着想を得たそう。何気なく築いてきた関係性が、何の予兆もなく急に壊れてしまう。

辛い別れの経験は、多くの場合誰にも語られず、残された人の胸のうちで孤独にわだかまり、自らを責め続け、癒えることがない。

その永遠とさえ思える重責は、泣いて済むだけのものでもない。(実際に主人公は全く泣けてない)

どうして”長い”ではなく”永い”なんだろう。と考えていたけれど、長いには終わりがあるのに対して、永いは永遠に続くからなのかと。人間は永遠に自分の行動を正当化し、”言い訳”をし続ける。

そんな中、最愛の妻が亡くなった途端、今までついてきた言い訳を振り返る機会が生まれる。その点、今まで見逃してきた大事な点に気付き始め、後悔し、生き方を考え直す。

本木くんは、難しい主人公の役どころを本当にうまく演じていたと思う。クズっぷりを見せつつもどうも憎めない。それは、彼の行動や姿勢(例えばネットでの検索、子供と触れて親の顔になっていくこと)に共感してしまうから。

リアルすぎるからなのか、キャスト一人残らず演技に違和感がない。特にすごいのが子役。そのタイミングでそんなにうまく無視するかぁ…と思わず感服。

荒んだ大人が無垢な子供と出会って、戸惑いつつも生きていく描写は”レオン”を、小説家が主人公で…(ネタバレなので省略)ってのは”ルビー・スパークス”を、全体的な撮り方・音楽には”そして父になる”を想起。と思ったら、是枝監督が本当に手伝ってるのね。

いい映画だと思った、もしくは制作意図が気になった方は、絶対にパンフレットを買いましょう。

最後に、ちゃぷちゃぷローリーの脚本を西川美和先生がやってるのは、結構笑いました。

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