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「カフェ・ソサエティ」で堪能する、美人と気品と余韻。

今週の月曜に観てきました。ので、軽く感想でも。(ちょっとネタバレあります)

あらすじは下記に。

もっと刺激的で、胸のときめく人生を送りたい。漠然とそんな願望を抱いたニューヨークの平凡な青年ボビーがハリウッドを訪れる。時は1930年代、この華やかなりし映画の都には、全米から明日の成功を目指す人々が集まり、熱気に満ちていた。映画業界の大物エージェントとして財を築いた叔父フィルのもとで働き始めたボビーは、彼の秘書ヴォニーの美しさに心を奪われる。ひょんな幸運にも恵まれてヴォニーと親密になったボビーは、彼女との結婚を思い描くが、うかつにも彼はまったく気づいていなかった。実はヴォニーには密かに交際中の別の男性がいることに……。

おっ、って感じのよいセリフも程よく散りばめられていて、そこまでアップダウンのあるストーリー展開ではないものの、ゆったりと観られる作品。音楽もステキ。

ウディ・アレン作品は品のよいチョコレートのような感覚がしますね。人生の甘さと苦さをバランス良く、そしてセンス良く含んでいるというか。

ひとまず二人のヴェロニカ(クリステン・スチュワート/ブレイク・ライヴリー)が美人すぎる…。もうずっと観てたかった。加えて30年代ファッションがお二人の美貌をこれまた引き立てること引き立てること。(いとおかし)

そして、ジェシー・アイゼンバーグはゆっくり喋ることができないんですかね。分かってはいたけれどやっぱり早口。

(「ソーシャル・ネットワーク」ではセリフが多すぎたためにそのまま流すと3時間かかってしまうところを、デヴィット・フィンチャーの指示でわざと早口でしゃべらせたのは有名な話)

(結果として逆に緊迫感が増したかつ、天才マークザッカーバーグの人間性を脚色ではあるもののうまく色付けたと評されてはいますが…)(というプチうんちく)

また、スティーヴ・カレルはやはり変わった役どころが多いなぁ…。と思う方が多いはず。しかし実はコメディアンなんですよね。この方。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%AB

脚本も書いているところ、その多彩さに惚れ惚れしますな。

(変わってない人間なんていない!なんていうご指摘は受け付けません)(そんな方いないか)

これはウディ・アレン版「ラ・ラ・ランド」と思う方も多いんだろうな。

一つしか選択できないもの(例えば結婚相手など、いわゆる人生の決断)に出会い、自分なりの決断をした後に自らが行うべきは、その選んだ道自体を正しくする(思う)ことのみ。

言葉でいうには簡単なものの、それを思い続けることがこれまた難しい。

しかし、たとえ思い続けられなくとも、それを間違いだとは誰も指摘できない。なぜなら、正しいかどうかを決めるのも自分だから。

よって、人生は自分の裁量でどうにでも転じる。だからこそ、人生は面白い。

そんなことを、この監督はぶれずにずっと言い続けているんじゃないかな、って思います。

クリステン・スチュワートの流し目、甘美な余韻。

個人的には大好きなラストシーンでした。

最近、劇場で観た3作品

直近の3本について、軽く感想でも書いておきます。

ラインナップはこちら。

マリアンヌ
素晴らしきかな、人生
SING

それぞれに良さを持った作品でした。(すみません、少しばかりネタバレを含みます)

マリアンヌ

1942年、カサブランカ。マックス(ブラッド・ピット)とマリアンヌ(マリオン・コティヤール)は出会った。極秘諜報員とフランス軍レジスタンス―決して交わることのない人生を歩んでいたふたりは、ある重大なミッションによって引き寄せられる。それは夫婦を装って、敵の裏をかき、ドイツ大使を狙う作戦だった。その後、ロンドンで再会したふたり、愛が芽生え始めるのは自然のことだった。しかしマリアンヌには愛した人にも決して言えない「ある秘密」を抱えていたのだった。

まぁまぁ、これまた美男美女だこと。

「ジョー・ブラックによろしく」の時なんかと比べたら、相当にダンディさが増し、THE いい男になられたブラピがそれはそれはカッコいいし、何よりマリオン・コティヤールがいちいち綺麗かつセクシーでそれはもう、ね。

(「ジョー・ブラックによろしく」は確かAmazonプライムで観れたはずなので、まるでゴールデン・レトリバーのような若かりし頃のブラピを観たい方は必見です)(観れなかったらごめんなさい)

ひとまずこの二人の顔をスクリーンいっぱいに映しておけば、なんとなく上質な映画になってしまう気がするんだよな….。(例えばめっちゃゾンビとか出てきたとしても)

監督は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でおなじみのロバート・ゼメキス。この監督の映像はどうやって撮ったん?というシーンが多くて、かなりの見ごたえ。

今回でいうと、やはり砂漠でのカーセックスですかね。思わず見惚れました。ただ、ストーリーの面白さを期待すると、結構先回りして想像してしまえた点、若干イマイチかなぁ。

しかし、どうしようもない、誰にも打ち明けられない苦悩を抱えた男性目線は、過去のあれこれを思い出して結構共感できました。

そして、やはり二人とも演技がお上手。ただただ見つめ合い、お互いの核心に触れずとも心を通わせようとする、見透かそうとするシーンなど。

また、それを彩るロンドンのプレッピーなファッション、街並みが素敵。

総じて、とても綺麗な124分でした。

(エンドロールで、SWING GIRLを連想するとは思わなかったけれど)

素晴らしきかな、人生

ニューヨークの広告代理店で成功を収めていたハワード(ウィル・スミス)。しかし彼は最愛の人を失い、深い喪失感に見舞われ、プライベートも仕事もやる気なし。会社も危ない。同僚たち(ケイト・ウィンスレット、エドワード・ノートン、マイケル・ペーニャ)もそんなハワードと会社を心配していた。そんなある日、人生ドン底のハワードの前に3人の奇妙な舞台俳優(キーラ・ナイトレイ、ヘレン・ミレン他)が突然現れた。不可思議な言動をハワードに投げかける年代も性別も異なる3人。しかし、その出会いによってハワードに徐々に変化が。

人生はなぜ素晴らしいのか?

それは、いつだって、いくらだって、やり直すことができるから。というのが、この作品としての回答でしたね。(と、自分は認識しています)

久々のウィル・スミス作品でしたが、やはり彼の泣き顔はすさまじいなと。(思わず息を吞みました)

また、個人的に(演技面で)好きな俳優№1のエドワード・ノートンが出ている時点で、観なければと思っていたんですが、彼が劇中に言っていたセリフは割と刺さりましたね。(下記)

娘を初めて見たとき、愛を感じなくなっていた。僕が愛になっていたんだ。

(若干うろ覚えなので、間違えたらすみません)

つまり、自分が愛を求めようとせず、ただ(無償の愛を)与える側になっていたと。

恋は落ちるもの、愛は与えるものだとよく言いますが、そう定義した際、ここ最近で一番によいことばだった感があります。

(与えるだとなんとなく上から目線を感じる点、”贈るもの”かな?と個人的には思っていますが、”贈る”は特別感が出過ぎて日常に浸透しない点、やはり与えるなんですかね)

主題歌をOneRepublicが手掛けているのもポイントですね。

(しかし、彼らならやっぱりCounting Starsがカッコいいと思う)

ちなみに、”人生”にまつわる映画上での好きなセリフは下記。

“年をとれば命が惜しくなる。慣れ親しんだ人生だからだ。”

(脱線しましたね、すみません)

ストーリー的には、うーん、こちらもまぁまぁといったところ。正直キャストが豪華すぎて若干勿体ないかな?とも思った。

とはいえ、「愛」「時間」「死」と劇中に出てくるテーマが哲学チックな面、ところどころよいセリフが散りばめられていて、素敵な作品だな、と。

SING / シング

かつては栄えていたにも関わらず、今や客足は途絶え、経営が全く上手くいかない状態が続く劇場の主宰であるコアラのバスタームーン(マコノヒー)。バスターは根っからの楽天家で(少しろくでなしなところもありますが)、自分の劇場を何よりも愛し、劇場を守る為なら何でもやろうと決心。そんな彼の望みが危機に直面した今、劇場にかつての栄光を取り戻すため、最後のチャンスである世界最高の歌唱コンテストをプロデュースする事に!感傷的に優しく歌うハツカネズミ(マクファーレン)、ステージに上がることに恐怖心を持つ内気なティーンエイジャーのゾウ(ケリー)、25匹のコブタの面倒を見る疲れ果てた母親(ウィザースプーン)、自らの家族である犯罪一家から自由になりたいと願う若いギャングスターのゴリラ(エガートン)、横柄な彼氏を捨ててソロになるべきか葛藤するパンクロッカーのヤマアラシ(ヨハンソン)など、それぞれの動物たちが、自らの未来を変える機会となることを信じバスターのいる会場に集結する。

こういう作品大好き!!!!(二週連続で観ました)

まず、音楽がとてもよい。思わず肩を揺らしてノリノリで観てしまった。(後ろの方、すみません)

自分は字幕版で観ましたが、豪華声優陣の歌がこれまたうまいこと!!!!

特に、タロン・エガートン(キングスマンの主人公です)の歌声にはびっくりした。

スカーレット・ヨハンソンお姉さまは貫禄の歌声(下記、劇中映像になるのでこれから観る方はお控え下さいませ)。

あとは下記。トリ・ケリーという歌手が演じた象の「ミーナ」の歌声がとてつもなく素晴らしかった。存じ上げてなかったんですが、なかなか苦労されているらしいです。

http://wasabiny.hatenablog.com/entry/2015/09/12/231824

また、音楽がただいいのではなく、ストーリーとしても思わず感動してしまう要素、ならびにくすっと笑えてしまう要素がきちんと共存しているのが、この作品のすごいところ。

自分は家族ものに弱いので、ムーンの劇場が….といったシーンは堪えましたね。思わず静かに泣きました。笑える点では豚のお母さまが素敵すぎる。

王様のブランチのランキングで、2週連続で1位になっていましたが、観る価値はあると思います。友人・恋人・家族と、どの関係性で観てもきっと心地よい作品のはず。

また、結構な量の楽曲が劇中で使用されているんですが、きゃりーぱみゅぱみゅの曲が2~3使われていて、もはや海外にも浸透しているんだなぁ…と改めて感服しましたね、

日本語字幕版はスキマスイッチのボーカル、長澤まさみと、これまた豪華なのだけど、字幕版がよすぎたので若干観るのをためらってます。(世界観が壊れてしまいそうで)

(長澤まさみの声はとっても好きなんですけどね。(いわゆる君の名は。効果))

そんなこんなで4月。もう今年の4分の1が過ぎてしまった、その時の速さに驚きを隠せませんが、より一日一日を、その今しかない今の時間を大切にしていきたいですね。

ということで、明日は「ムーンライト」を観ます(文脈どうした)。いやぁ、楽しみや。

映画「ラ・ラ・ランド」は、この時代を代表する作品になるはず。

観てきました。【24:40~@六本木】というなかなかハードな回にて。

いやぁ….観れてよかった。すごいよチャゼル監督。歌・音楽・ダンス・物語の全てがオリジナルという点が本当にすごいし、何もかもがオシャレで、それでいて上質。なんなんだ本当に。

きっと、この時代を代表する一作になるはず(というか、もうなっているのか?)。もう、他の作品とは一線を画しすぎていて、リアルタイムでこの作品に触れられたこと自体、なんだか嬉しく思えてくる。

人生と芸術、現実と夢がとてもよく釣り合っていて、バランスのよい作品。夢・ファンタジーの描き方が素敵すぎると思いつつ、しっかりと現実の切なさ・リアリティを残している。

ああ、映画ってこういうものだよな。と思いました。ミニシアター好きにはたまらない感覚。だから、どことなく「ニュー・シネマ・パラダイス」を連想した。

(脱線すると、ニュー・シネマ・パラダイスが好きな方は、原田マハさんの「キネマの神様」という小説がおすすめかもしれない)

下記は「キネマの神様」内での好きな引用。

映画館の臨場感とは、映画というシステムがこの世に誕生すると同時に作り出された究極の演出なのである。それは一世紀経った現在でも、ほとんど原型を変えることなく伝えられているのだ。ドライブインシアター、カウチポテト族、ホームシアターなど、映画を取り巻く環境は確かに変化しつつある。しかしそれでも映画館が滅びないのは、その臨場感こそが、「娯楽」を追求した人類がようやく獲得した至宝だからだ。映画館は一級の美術館であると同時に、舞台、音楽堂、心躍る祭りの現場でもあるのだ。この世に映画がある限り、人々は映画館へ出かけていくだろう。家族と、友人と、恋人と‥‥‥ひとり涙したいときには、ひとりぼっちで。人間の普遍的な感情、笑いや涙、恐怖や驚きが映画館にはある。ありとあらゆる人生がある。人間が人間である限り、決して映画館が滅びることはない。たまらなく心躍るひとときを求めて、人はきっと映画館に出かけていくのだ。

いい映画を観ると、いろいろと感想を述べたくなる。言葉にすればするほど陳腐になり、その独自性と芸術性が薄れてしまうことは感じつつも。

そんなことを考えて思い出すのは下記とか。(確かTwitterで拾った)

「才能を使い切って見せてくれる人にはこちらも感性を使い切って感じたい」という椎名林檎の台詞をなんとなく秋になる度思い出す。ただそこに存在しているだけでは感性になんの意味もなく能動的に自分という装置をたとえば本や映画や美術館やこれから会う人に破壊されなければならないのだと解釈した。

ちなみに、タランティーノのエピソードも大好きなので、ついでに。

タランティーノ監督の現場は、「今のシーン、もう一回やってみよう!」となった時、監督が「なぜなら~」というと、スタッフが全員で「映画が大好きだからー!」と叫ぶらしい。素敵だ。

(はい。脱線しましたねすみません。)

多分、この「ラ・ラ・ランド」という作品に低評価をする人とは、あまり仲良くなれない気がする(言い過ぎか)

(下記、ネタバレはないはず)

あらすじはこちら。

夢追い人が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミア<エマ・ストーン>は女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末のバーでピアノを弾くセバスチャン<ライアン・ゴズリング>と出会う。彼はいつか自分の店を持ち、本格的なジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合うが、セバスチャンが生活のために加入したバンドが成功したことから二人の心はすれ違い始める……。

ちなみに、La La Landってどういう意味?という方が多いと思いますが、どうやらロサンゼルスの愛称らしいですね。(知らなかった)

<ラ・ラ・ランド>とは・・・
ロサンゼルス、主にハリウッド地域の愛称。また陶酔し、ハイになる状態。夢の国。(本作パンフレットより)

ちょっと良すぎて、面を食らいました。世の男性諸君は、気になるあの娘を誘っていくのもよいと思われ。

(自分は一人でしたが、下記を考慮すると結果オーライだった。)

ミュージカルが苦手な人もぜひ見てほしいな、と思います。音楽の入れ方も心地よく、楽しいはず。

(その点、レ・ミゼラブルを観て、なんでもかんでも歌いすぎ!と漏らしていた母にも観てほしい)

いや、もはやミュージカルでもないのか。この作品をミュージカルとタグ付けし、一括りにしてしまうのはかなり乱暴で勿体無い。

「セッション」の時から、この監督にはとてつもない「ジャズ愛」を感じる。そこに旧作品へのオマージュ、映画自体への愛情が加わり、合わさることで、もはや旧来の枠組み(ミュージカル)にさえ捉われていない気がした。

と同時に、ミュージカル、ジャズといった、古めいて段々と廃れていってしまうものに、新たな芽を見出そうとしてるんだろうな。

だから、今までに観たことがない類の映画感がすごくて、鑑賞後しばらく整理がつかなかった。

そして、歌と踊りとドラマを両立させるって相当難しいはずだけど、すんなりと実現してしまっている監督の力量にただただ感服してしまう。

(とはいえ、構想から10年とのこと。素晴らしい作品をありがとうございます)

実際、ミュージカルものだと「ヘアスプレー」という作品が好きだけど、元気になりたい時に音楽に酔いしれるという立ち位置だから、ストーリー性の薄さは目立つ。

(ヘアスプレーも楽曲がいいので、ハマったひとはCD貸します)

その点、もう入りのシーンから鷲掴みされた感があって、高揚が抑えきれなかった。(観た人、いかがでしょうか)

(あの高速道路のシーン、実際は38℃近い現場だったらしい。ダンサーの皆さま、あっぱれすぎる)

にしても、いい曲が多すぎるな….。(下記に一部をご紹介)ひとまず、早速LINEのBGMになりましたね。ええ。



踊りもよかった。港でセブが一人酔いしれるシーンも、”あのポーズ”が現れるタップダンスのシーンもただただ素敵(なんで靴持ってたん?とかは言いません)(言ってる)(そもそも夢の国だから成立するんですね)。

また、エマ・ストーンもライアン・ゴズリングも「丁度よいうまさ」なのがいい。(ここ結構重要)

踊りが不自然に(うますぎず)目立たないから、嬉しくて”仕方なく”踊ってしまっているといった自然な思いが伝わってくる。

そして、やはり脚本がよい。夢を追う姿勢に惹かれ、恋に落ちたセブとミア。偶然訪れた幸せに陶酔する二人(ここもラ・ラ・ランドという言葉と掛けているのが超絶的にオシャレ)。

しかし次第に、恋が大切だからこそ夢を迷う葛藤に襲われる。

夢を追うには人生をかける必要があり、夢を実現させるためには….(ネタバレなので省略)という真理。

恋愛に悩んだ経験のある方は、少なくとも一度は通る問題なのではないでしょうか(そんなこともないか)。

自分の信念のために何かを犠牲にした経験のある方には、きっと響くものがあると思います。そして、それが恋人だったり、大事な人の場合は尚更。

その点、自分の夢よりも、愛する人の夢の実現のために奔走するセブは、男性としてかっこよすぎましたね。男女問わず、惚れ惚れするはず(多分)。

(そのことが招く二人の行く末に関しては、観た人語りましょうね。)

とはいえ、夢を貫いたから偉いわけでもないし、諦めたから根性がないわけでもない。そもそもそこには「正解」がない。

その「正解」を自分で決めなければならない点、誰しもが迷い、悩みながら生きているという人間臭さに観客一同引き込まれてしまう。なんというか、主人公たちのある種のいじらしさに共感せざるを得ない。

そして、上記の酸いにも甘いにも相当な見応えがある。

それは、色彩豊かな映像と美男美女のキャスト、素晴らしすぎる楽曲の数々。また、本当に幅広い映像表現が存分に引き立てるから。(特に、ラスト15分くらい?の映像がもう至高すぎる…)

また、カメラワークがとてつもなくいい!!中でも、プールのシーン、プラネタリウムのシーンとか、ただただ綺麗。

まぁ、セブのピアノに合わせてミアが踊るジャズバーでのシーンは、若干の「セッション」を感じてちょっと笑ったけど。(鬼教師フレッチャーと、主人公の掛け合いすね)(しかも、J・K・シモンズはまたいい役どころ)

同様に、本作で歌われる「Audition(The Fools Who Dream)」で、ミア(エマ・ストーン)をどアップ目に映すシーンは「レ・ミゼラブル」を、大きな夢を持ってロサンゼルスへ…という設定はどことなく「ロック・オブ・エイジズ」を連想。

にしても、ライアン・ゴズリングって、上品な顔立ちだなぁ…。「ドライヴ」、「きみに読む物語」の時もそうだけど、この人が出ると、作品がどことなくオシャレに仕上がる感がある。

また、劇中で度々披露されるピアノ。彼は、3カ月間+現場でもずっと練習してこのパフォーマンスに仕上げたとのこと。やっぱりイケメンだなこの人。(もう一度ピアノ弾きたくなってきた)

エマ・ストーン(ミア)の華やかなワンピース姿は、やはり見惚れました。映画に出てくる女性は、素敵なワンピースを着ていてほしいなって常々思ってます。(例えば下記とか)

原色×シンプルルック、流行るだろうなぁ…。(非常にいいと思う)

ミアもセブも一貫してクラシックな出で立ちだったけれど、原色多めの映像にとっても映えていた。

エマ・ストーンの私服のセンスの良さは、「モテキ」の大根監督も太鼓判。素晴らしい。(下記)

最近「auスマートパス」に加入していたことが判明したため、月曜は仕事を切り上げて映画を観る!と決めたんですが、早くも2度目の鑑賞をしそうです。

というか、先ほどチケット買いました。(tohoだと1,100円で観られる ※同伴者も適用)

https://www.tohotheater.jp/campaign/au_monday/index.html

これはDVDも買ってしまうだろうな。定期的に観たくなる作品だと思う。この感覚は「アバウト・タイム」にはまった時に近しい。

きっと自分は、”あの人を想うと高揚して、思わず微笑んじゃう”、みたいなシーンがたまらなく好きなんだろうな。

(ネタバレできないのが悔やまれるので、観た人は話しましょうね)

(あのシーンが好き!!!!とか言いたい)

ちなみに、実はエマ・ストーンの地毛は金髪らしい。初期の出世作『スーパーバッド』を撮る時、監督のジャド・アパトーから赤毛を勧められて気に入ったとのこと。(確かに、バードマンでは金髪だったか)

いやぁ、ありがとうございます。監督。相当グッジョブです。