正解と、正論と、正義と。

ちょっとだけ、金子みすゞ風ですよね。ほんのちょっとだけ(すません言いたかっただけです)

唐突ですが、先週頭に約5ヶ月間お世話になったスタートアップを退職しました。

まぁちょっと唐突すぎることもあり、自分でもまだ整理がつききってない部分があるんですけどね。

(取締役と1時間話し、そのあと退職届に捺印し、そのまま荷物をまとめてタクシーで帰ってくるというなかなかダイナミックな展開かつ、ハードシングスだなと。笑)

短い間でしたが、お世話になった皆様、本当にありがとうございました。

あ、これを書くのは別にそのスタートアップ自体に文句を言いたいとか、報復とかではないです。それだけは決してない。

ただ、「自分が30代なんかになった時に”あの時は青かったな…”と振り返りたい」と思い、今思うこと、反省点を記しておきたいなと。

なんて、ちょっと重めな前置きなんですが。

スタートアップって正解がないじゃないですか。(っていきなり書き始めるんですが)

手札に複数枚のカードがあって、どれを切っても正解になってしまうというか。もはや自らがとった選択をいかに正解にしていくか、不確実性をいかに無くしていけるかの方が重要であり。

なので、いかにロジカルに、論理的に正しいかを議論するしかないんですよね。つまりは正論のぶつかり合い。とはいえ、組織は生き物なので、正論だけではどうにもならない問題が出てきます。

ではどのように決断に腹落ち感を担保するかというと、何を正義と思うかだと思うんですよね。信条との一致というか。それこそいわゆる”ミッション・ビジョン・バリュー”との一致。

正義だと思えない場合、頭ではいいと思っても、心がついてこない。何を正義とするか、それはもはや哲学、フィロソフィーの問題だなと。

他要因のいわゆる”チリツモ”はあったにしろ、今回の決断に至った理由としては上記がとても大きかったです。

バンドマンのいう”音楽性の違い”ってやつです。組織としても正義とするものが違う人間が経営層にいては、求心力も弱まります。なので、早いうちにてこ入れすること自体、正論すぎますしね。

反省点としては、いくつかあり。

まずはジョインするタイミング。より職場とのフィットを検討すべきでした。

自分も採用人事をやっていた経験もある中で、自分の就職となった途端に盲目すぎましたね。企業側からいうところの「①ビジョンフィット、②カルチャーフィット、③パーソナリティ、④コミュニケーション、⑤ポテンシャル」ですね。

タイミング等を運命と感じ「えいや!」で入りすぎたなと反省しています。

加えて、早々に組織として何を正義とすべきか。何をゴールとするのか。どういう組織体であるべきかを、後回しにせず議論すべきでした。

正義が個人個人で違う状態を放置すべきでなかった。代表含めしっかりと話し合うべきでした。自分と相手の忙しさを言い訳とせず。

とはいえ、組織としての決断。それ自体間違っているとは全く思いません。今後もサービスは成長していくでしょうし、強い組織になっていくのでしょう。

ただただ好きではない方向に行ってしまい、個人的に長く居続けることに違和感を思ってしまった。それだけのことだと思っています。

その点、先週頭にサシでの話し合いを設けた取締役と、その指示を出したであろう代表はやっぱり優秀でしたね。その週の前半のうちには話し合わないとなと思っていた自分なんかよりも。

と、長く書こうと思えばいくらでも書けてしまいそうではありますが。

働くみなさんのパーソナリティ、および、組織が掲げる世界観、サービスの方向性、どれをとっても好きだったので、結構苦しい決断ではありました。が、今後は、陰ながらその発展と成長を応援することとします。

短い間でしたが、本当にお世話になりました。

今後に関しては、まだもやもやっと考え中ですが、フリーなのか、転職なのか、自分でやってみるのか…ゆっくり結論をだせればなと。そう思っています。

とりあえず、仕事を辞めたこと自体、親にはまだ内緒にしておこう…。

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