短評

マネーモンスター

ジュリア・ロバーツもジョージ・クルーニーも歳とったなぁ。というのが最初の感想。オーシャンズシリーズとか観てた世代としては、懐古的意味合いなある作品。二人の掛け合いは良かったと思う。

どんな組織にもよくありがちな構図。下層にいる人間は見えてる世界が狭い分、類推力がないと直属の上長・関係者に当たる。

しかし、その上司も上の指示で動いている。その点、中間管理職の立ち振る舞い・コミュニケーションってかなり骨が折れるなぁ、とか想起。

伏線の入れ方はシンプルだけどまとまってた。きちんと回収してて割と親切丁寧。そして、オモシロ要素の入れ方がうまい。株価が下がるとことか、最後の方のVine特集とか非常にアメリカ的。

劇中、気になったのは終盤のカメラの向き。その後のカットと組み合わせると、あれは”あなた(観客)にも起こりうる話ですよ”というメッセージなのだろうか。

映画「ドリーム・ホーム」のセリフを思い出したので、最後に引用。

“アメリカは負け犬に手を差し伸べない。この欺瞞の国は、勝者の勝者による勝者のための国だ”

“ノアの方舟に乗れるのは100人にひとりだ。他は溺れ死ぬ”

エクス・マキナ

新宿シネマカリテにて鑑賞。ここの椅子はふかふかで心地よい。席によっては、劇場外待ち合わせスペースの音が聞こえてくるのは難点。

“AIは神の産物だ”的な主人公のセリフ。原題「Ex Machina」が「機械仕掛けの神」を意味するラテン語「デウス・エクス・マキナ」から来ている点。英語のexには「元~」という意味があるため、タイトル「元・機械」とも読める点はいい伏線。

エヴァが完全体であることが証明するラストシーン。人間としていくら天才でもコントロールできるはずがない。人間的感情を持たず、知能は指数関数的に進化していく。なんせ、それは”神”だから。

映像自体は無駄がなくスタイリッシュ。エヴァ、どっかで観たなぁと思ったら、コードネームU.N.C.L.Eだった。やはり美人。ドーナル・グリーソンは心優しい役が似合いすぎ。

“アンドロイドは電気羊の夢を見るか?”を思い出した。

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