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22年で観た映画たち

の、感想がてらを書いておきます。


街の上で

<あらすじ>下北沢の古着屋で働いている荒川青。青は基本的にひとりで行動している。たまにライブを見たり、行きつけの古本屋や飲み屋に行ったり。口数が多くもなく、少なくもなく。ただ生活圏は異常に狭いし、行動範囲も下北沢を出ない。事足りてしまうから。そんな青の日常生活に、ふと訪れる「自主映画への出演依頼」という非日常、また、いざ出演することにするまでの流れと、出てみたものの、それで何か変わったのかわからない数日間、またその過程で青が出会う女性たちを描いた物語。

空気感が生々しくてずっと観ていられました。下北沢の日常をのぞき見しているような感覚。

カルチャーに傾倒することで何者かにでもなれたような錯覚は、この道を志した者には永遠に付き纏うものなんだろうな。

今泉監督が撮る女の子はなぜかいつも魅力的だけど、自分は城定さんに惚れました。

ボクたちはみんな大人になれなかった

<あらすじ>あの時も、あの場所も、あの人も、すべてがいまの自分に繋がっている。
1995年、ボクは彼女と出会い、生まれて初めて頑張りたいと思った。「君は大丈夫だよ。おもしろいもん」。初めて出来た彼女の言葉に支えられがむしゃらに働いた日々。1999年、ノストラダムスの大予言に反して地球は滅亡せず、唯一の心の支えだった彼女はさよならも言わずに去っていった――。志した小説家にはなれず、ズルズルとテレビ業界の片隅で働き続けたボクにも、時間だけは等しく過ぎて行った。そして2020年。社会と折り合いをつけながら生きてきた46歳のボクは、いくつかのほろ苦い再会をきっかけに、二度と戻らない“あの頃”を思い出す……

主演の2人がひたすら映える作品でした。

忘れられない人ってのは、やはりみな共通でいるものなのかな…と妄想しましたが、どうも男性と女性の精神年齢の差から、あの時あんなに素敵だった君…と思い返してしまうのは男性に多い現象なのか?というのが個人的な見解。

20代から47歳までを演じ分ける森山未來は、ただの化け物でしたね。

浅草キッド

<あらすじ>舞台は昭和40年代の浅草。大学を中退し、“ストリップとお笑いの殿堂”と呼ばれていた浅草フランス座に飛び込み、東八郎や萩本欽一ら数々の芸人を育ててきた・深見千三郎に弟子入りしたタケシ。舞台の上だけでなく日常生活においても芸人たる心構えを求める元、タケシは芸人としての成功を夢見て“笑い”の修行に励んでいたが、テレビの普及と共に演芸場に足を運ぶ人は減る一方…。お茶の間を席巻した大人気芸人を数々育てながら、自身はテレビに出演することがほぼ無かったことから「幻の浅草芸人」と呼ばれた師匠・深見との日々、個性と才能に溢れる仲間たちとの出会い、そして芸人・ビートたけしが誕生するまでを描いた青春映画

よかった。

グショグショなまでにウェットな浅草の人情に心揺さぶられ、矜持を貫き、舞台に命を燃やす芸人のかっこよさに痺れました。

ビートたけしがなぜ伝説的な立ち位置なのかもいまいちわかってなかった身としては、いろいろと衝撃的。

鑑賞後、思わず浅草を歩きました。

まともじゃないのは君も一緒

<あらすじ>予備校講師・大野は、独身・彼女なし。ずっと 1 人で大好きな数学の世界で生きてきた。今の生活に不満はないが、このままずっと 1 人なのかと不安になることもある。自分だって普通に結婚したい。ただ、普通が何かわからない。女の子とデートをしてもなんだかピントがずれているような空気は感じているが、どうしていいのかはわからない大野。教え子の香住はそんな大野を”普通じゃない”と指摘してくれる唯一の相手。大野は香住に「どうしたら普通になれる?普通を教えてほしい。」と頼み込むのだが・・・。

テンポが良くて見やすかった。

成田凌って演技の幅が広いのね。ただ、成田凌が俳優にならず予備校講師をしている世界線がどうも想像できない。

まともじゃないのは僕も一緒でした。

私がモテてどうすんだ

<あらすじ>アニメ大好き!BL大好き!妄想大好き!ヲタク道まっしぐらな花依(富田望生)は、大好きなアニメキャラが死んだショックで1週間も寝込んでしまったら・・・なんと激ヤセして、超絶美人(山口乃々華)に!そんな花依を好きになってしまう同じ学校のイケメンたち――六見先輩(吉野北人)、五十嵐くん(神尾楓珠)、七島くん(伊藤あさひ)、四ノ宮くん(奥野壮)。急にモテまくる恋愛興味ナシの花依は、ついつい彼らをBL目線で見て妄想してしまう・・・。「イケメン同士のカップリングが好きなのに、私がモテてどうすんだ~!」悩む花依が出す、想定外の答えとは?!

正直観たこと自体はだいぶ後悔しました。時間を返してほしい。

ただ、イケメンって存在するだけで価値があるんですね。

イケメンってすごい。

ドント・ルック・アップ

<あらすじ>天文学専攻のランドール・ミンディ博士(演:レオナルド・ディカプリオ)は、落ちこぼれ気味の天文学者。ある日、教え子の大学院生ケイト(演:ジェニファー・ローレンス)とともに地球衝突の恐れがある巨大彗星の存在を発見し、世界中の人々に迫りくる危機を知らせるべく奔走することに。仲間の協力も得て、オーリアン大統領(演:メリル・ストリープ)と、彼女の息子であり補佐官のジェイソン(演:ジョナ・ヒル)と対面したり、陽気な司会者ブリー(演:ケイト・ブランシェット)によるテレビ番組出演のチャンスにも恵まれ、熱心に訴えかけますが、相手にしてもらえないばかりか、事態は思わぬ方向へー。果たして2人は手遅れになる前に彗星衝突の危機から地球を救うことが出来るのでしょうか!?

温暖化という危機に今行動を起こさなければ、地球はとんでもない事になる…それを人々に理解してもらうにはどうしたらいいのか、そう考えながら構想に着手し、あるときジャーナリストとの会話で、温暖化への今の対応は「彗星が地球に衝突しても、誰も気にしないようなものだ」という喩えを聞き、これなら映画になる!と確信したとのこと。

ブラックコメディ〜って感じのあるあるテイスト満載だったけど、クライマックスに差し掛かった時のカット割とタイトルの挿れ方が斬新だったな。

コンフィデンスマンJP 英雄編

<あらすじ>これは、コンフィデンスマン誕生の秘密に迫る物語
“英雄”と謳われた詐欺師〈三代目ツチノコ〉が死んだ。
その元で腕を磨いた過去を持つダー子、ボクちゃん、リチャード。
当代随一の腕を持つコンフィデンスマンによって密かに受け継がれる〈ツチノコ〉の称号をかけ、3人の真剣勝負がはじまる。
舞台は世界中のセレブが集まる世界遺産の都市〈マルタ島・ヴァレッタ〉。
狙うは、莫大な財を成し引退したスペイン人の元マフィアが所有する、幻の古代ギリシャ彫刻〈踊るビーナス〉。
それぞれの方法でオサカナに近づく3人だったが、そこに警察さらにはインターポールの捜査の手が迫っていた・・・。
果たして最後に笑うのは誰なのか!?
まったく先の読めない史上最大の騙し合いが始まる!!
そして、本当の〈英雄〉、最後の〈真実〉とは!?
ザ・ラストコンゲームグランドフィナーレバトルロワイヤル、いざ開幕!!

なんだか余興を観ているような感覚だったけど、このフォーマットなら××編、××編って作りたい放題なところにプロットの優秀さを感じる。

三浦春馬、竹内涼子の役名が出てきて胸熱だったな。そんなところも流石。

空白

<あらすじ>全てのはじまりは、よくあるティーンの万引き未遂事件。スーパーの化粧品売り場で万引き現場を店主に見られ逃走した女子中学生、彼女は国道に出た途端、乗用車とトラックに轢かれ死亡してしまった。
女子中学生の父親は「娘が万引きをするわけがない」と信じ、疑念をエスカレートさせ、事故に関わった人々を追い詰める。一方、事故のきっかけを作ったスーパーの店主、車ではねた女性ドライバーは、父親の圧力にも増して、加熱するワイドショー報道によって、混乱と自己否定に追い込まれていく。
真相はどこにあるのかー?少女の母親、学校の担任や父親の職場も巻き込んで、この事件に関わる人々の疑念を増幅させ、事態は思いもよらない結末へと展開することにー。

実際の事件を元にしているとのことだけど、作品中ではいつまでも未遂事件としての”空白”を残しつつ描かれる分、真実と嘘、正しさと正しくなさ、二面性のグラデーションの中で、登場人物誰にでも感情移入できるようで誰にも感情移入できないような。

本作の英語タイトルは「Intolerance(不寛容)、他者のグラデーション、空白を理解することに向き合わされるすごい作品でした。

そんな中、空白の端と端を安易に切り取ろうとするメディア、ネットリンチの描き方は分かり易い反面、少しデフォルメしすぎかなと。

キャストの良さも含め、THE 和製版スリービルボードだね。オープニングが凄まじかったです。目を見張りました。

みんな不器用で独自の空白を抱える中、絵を描き始めたのは空白(娘との距離、娘に対する想い)を埋めるためだったのか。

スクール・オブ・ロック

<あらすじ>破天荒なロッカー教師をジャック・ブラックが演じるコメディ作品。ロックバンドをクビになったデューイは、親友になりすまして小学校の代用教師になるが、生徒たちの演奏を聞き、バンド・コンテストに出場することを思いつく。

すっごく久々に観たけど、暇・確定申告・休みの終わりと憂鬱3連単な日曜日にはピッタリたったな…

ヒメアノ〜ル

<あらすじ>平凡な毎日に焦りを感じながら、ビル清掃会社のパートタイマーとして働いている青年・岡田。ある日、同僚の先輩である安藤から、密かに思いを寄せるカフェ店員・ユカとの恋のキューピッド役を頼まれた彼は、ユカのカフェで高校時代の同級生・森田と再会することになる。その後、岡田はユカの口から、彼女が森田らしき人物からストーキングをされていることを知らされ、不穏な気持ちを抱き始める。かつて過酷ないじめを受けていた森田は、ある事件をきっかけに、欲望のままに無抵抗な相手を殺害していく快楽殺人者になっていたのだ……。

途中までずっとムロツヨシの演技にしか目が行かなかったけど、森田剛様様ですね。ほんとすごいな。感情移入自体、なかなかしづらい作品だったけど、唯一濱田岳が演じた彼がその受け皿というか、ストーリーテラーの立ち位置なのかな。

原作未読のため、だいぶ印象が違う作品に仕上がってる説があるかもだけど、邦画では稀に見えるエログロ表現の正直さも垣間見れて、個人的にはセンセーショナルでした。(褒めてます)

ヒロインのあのいそうでいない美人感が個人的にドンピシャだったりします(何の話)

MOTHER マザー

<あらすじ>ゆきずりの男たちと関係を持つことで、その場しのぎの生活をおくる自堕落で奔放な女・秋子。しかし、彼女の幼い息子・周平には、そんな母親しか頼るものはなかった。やがて寄る辺ない社会の底辺で生き抜く、母と息子の間に“ある感情”が生まれる。そして、成長した周平が起こした“凄惨な事件”。彼が罪を犯してまで守りたかったものとは——?

すごい作品だったな…。

長澤まさみの怪演にびっくりすると思いきや、奥平大兼くん良すぎませんか。。。初出演だとは全く思えない。第二の柳楽優弥っぷり。

傍若無人な母に振り回される周平君の気持ち、少しわかるな…と思いながら見てしまいました。(レベルは違いすぎますが)。

どのご家庭にもあるであろう幼少期特有のものかと思いますが、見えてる世界が狭すぎて、母がいかに偏見に満ち溢れていたとしても、それを正としてしまうし、生みの親としての感謝・愛情も掛け合わさって、その呪縛から抜け出せないような。

唯一のエアスポットとしては、そんな母・長澤まさみはどのように形成されたのか。あえて描かないことで考えさせる作品に仕立てたのかなと思いますが、そのあたりは事件の経緯や少年の生い立ちなどが詳しく書かれた原作「誰もボクを見ていない: なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか」を読んで確認したいところ。


昨年に比べて圧倒的にいいペースで観れている気がする。

転職したばかり、まだまだ忙しくないからかな。

今年はたくさん観るぞ~

TENET

せっかく観たので走り書きでもしたいなと思います。書いておかないと勿体無いくらいに今まで見た作品の中でもエポックメイキングだったので。

(すみません、ネタバレします)

わかったこと

①:基本的なストーリーのタイムライン。順行と逆行が視点によって入り乱れてるのまじで難解すぎますね。

②:”TENET”に込められた意味。回文。組織の名前。10分間(TEN)の挟み撃ち。ヘルクラウムのワードパズル。

ワードパズルだ!!!!と気づいたときまじでびっくりしました。OPERA、SATOR、AREPO、ROTAS….。全て出てきますね。

また、Nが真ん中に位置する。つまりはニールが真ん中にいる。鍵を担うという含みも素敵。

③:逆行弾で撃たれると致命傷になる理由。順行だと「発射前→被弾→療養→回復」となるはずのところ、逆行弾は「回復→療養→被弾→発射前」だと。

ただ、撃たれた側は順行世界にいるので回復しないんですね…。被弾はするけど時間軸だけ発射前に戻るだけで、回復が来ない。まじでイカれてる。

セイターがキャットを撃った際も、逆行弾ではないものの、両者共に逆行側にいる中で撃たれたから、順行に戻った際に被弾しっぱなしの状況が発生した。すると、キャットが回復しない。

だから主人公たちはキャットを、敵アジトではない逆行装置(オスロ空港)にわざわざ連れて行ったと。

④:赤と青の意味。順行と逆行を上手く表してましたね。キャットの赤いドレス似合ってたな….。

そしてマスクの有無。これがあったからカーチェイスをなんとか理解できました。

⑤:最後のニールの行動。まじでこれが一番難解でした。映像が時系列になってないのまじでやめてほしい(褒め言葉)

最後の10分の挟撃作戦の際は、ニールはブルーチームつまりは逆行側。10分の逆行で爆弾の仕掛けに気付く。

この時すでに順行時間では爆弾が爆発しているから逆光のニールは止められない。

だから順行に戻った際、主人公たちに車で注意しますね。でも止められなかった。

最後はこの順行のタイムラインで「世界を救った」と終わるんですが、実はこのあとニールはまた逆行してるんですね。

そして扉の鍵を閉め、敵に打たれて死ぬ。(だから主人公視点だとニールが生き返って、扉が開いたと見える)

(ここが超絶に分かりにくい!!!!!発狂します)

⑥:最後のニールの言葉。まさかのカサブランカのオマージュで痺れました…。

「ルイ、これは新しい友情の始まりだ。」
– カサブランカ

⑦:エントロピーの逆転。未来の地球がもう散々な状況になっているから、エントロピーを逆転させて、物体を全て逆行させることで人類を消滅させる計画なのは分かりました。

逆行マシンを使わずにそれを実現するのがアルゴリズムであることも。

膵臓癌のセイターがそれを行うという、全てを道連れにしてやっぞ。というサイコパス感。

⑧:カーチェイスで主人公は逆行する自分にプルトニウムを投げた。順行シーンで見たときに違和感があったんですが、ああそういうことかと思いました。確認のためにもう一度見たい。

⑨:セイターが自殺する前にアルゴリズムを奪う理由。セイターが死ぬとアルゴリズムも起動すると。

そして、アルゴリズムの爆発が14日に起きると聞いていたから10分の挟み撃ちで、アルゴリズムへと通ずる地下への道を作った。

にーーーーーーーる!!!!!!

 

本当か?と思っていること

①:ニールがマックス(キャットの息子)説。うーん、キャットをめちゃくちゃ心配する様子やら諸々を考えるとありうる気もする。

また、未来の主人公から雇われてますしね。大方密接な関係なのかな。ラストでキャットのことを見つめる主人公を考えると、そういう仲になるのもまぁわかる。

また、ロバート・パティンソンがわざわざ金髪に染めたという話を知り、リアリティがありそうだなと。

そして、それが正とするとまじで最後のシーンが泣けますね。全てわかって死にに行くとは…。

②:順行と逆行で言葉が通じない?説。言葉が逆に流れているから、とのこと。本当かな。

 

わからないこと

①:主人公の今後。

②:プリヤのタイムライン・知っていること。なんでもありやん。役割も不明。主人公に雇われていたというか、もはや牛耳っていたような。

未来で揉めた?

③:現代のテネット組織はどう出来たの?未来で組織化されたことはわかったんだが。

④:逆行した際の身体的負荷。若返ったりはしない?まぁニールを考えるとしなそうだよね。

⑤:毒薬。偽物だった and 試験だったということは分かったんだけど、末期癌のセイターも同じ毒薬を持っていたような…。

これセイターが使ってたら死んだ?

ってことで、なんだかんだメインストーリーの部分は大方理解したかなーと思ってます。

ただ、もう一度見てぇ….、ご一緒してくださる方募集してます。

最近観た映画について好き勝手書くやつ

タイトルの通り、最近見たものに関する感想を記載しておきます。

とはいえ、最近映画を集中して鑑賞し切ることを憚れる感覚があり、ちょっと頑張りたいところだったり。忙しさにかまけているのか、なんだか、2h近く集中しきることが若干辛く思える。他に考え事が多いだけなのかな。切り替え大事。

グリーンブック

【あらすじ】
時は1962年。ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は腕っぷしはもちろんハッタリも得意で、ガサツで無学だが、家族や周囲から愛されていた。
ある日、トニーは「神の域の技巧」を持ち、ケネディ大統領のためにホワイトハウスで演奏したこともある天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)のコンサートツアーの運転手として雇われる。まだまだ人種差別が根強く残る時代になぜか、黒人にとって制約と危険の多い南部を目指すシャーリー。
粗野で無教養なイタリア系用心棒と、インテリな天才黒人ピアニストという何もかも正反対な二人が、黒人用旅行ガイド〈グリーンブック〉を頼りに、ふたりはツアーへ旅立った──。

もう本当に大好きでした…。色々語りたいですが特にラストシーン、黒人を召使だと思っているからこそ出たかもしれないフレーズだけど、そうじゃないことを祈っているし、だからこそ好きですね。

それ以外だとやっぱチキンの食べ方が印象的。

あの頃、君を追いかけた

【あらすじ】
10 年前_。水島浩介は、クラスメイトの仲間たちとつるんではバカなことばかりをし、さしたる夢や目標も分からぬまま、お気楽な高校生活を送っていた。浩介の態度に激怒した教師が、クラス一の優等生・早瀬真愛を浩介のお目付け役に任命するまでは。真面目でお堅い真愛を疎ましく思う反面、胸がザワつき始める浩介。彼と仲間たちにとって、彼女は中学時代からの憧れだったのだ。やがて、教科書を忘れた真愛のピンチを浩介が救ったことで、2 人の距離は一気に縮まっていく・・・。
誰の心にも眠る“あの頃”の記憶を呼び覚まし、アジアで歴史的ヒットを記録した同名台湾映画のリメイク作品。多感な十代を送ったすべての人に捧げる、可笑しくて切ない、恋の記憶の物語。

主役が食べてるカップ麺がカップスターだったり、PCがmouseだったり、スポンサーの偲ばせ方が素敵ですね。途中のネタ感溢れる何某は置いておいて…。

ものすごく男性目線だけど、中学高校とフェーズを関係なしに、大好きだった女子を逃さずに動き続けることがどれだけ大事かを思い知りました。

なんだかんだ斎藤飛鳥のことが好きすぎて、偏見で観てしまった感があります。彼女と付き合うためならなんでもするだろうな…というのがありありとリアルに感じられる点が、この作品の魔力的な部分でもあるかと。

つまり、乃木坂ファンはイチコロでしょうね。

ハミングバード・プロジェクト

【あらすじ】
野心家のヴィンセントと従兄弟の天才プログラマーのアントンは、カンザス州のデータセンターからNY証券取引所を、直線 1,600km の光回線で繋ぎ、従来よりも 0.001 秒速いネットワークを実現するプロジェクトを立ち上げた。これが実現すれば、株式の高頻度取引(ミリ秒単位の高速で株の売買を行うシステム)において、年間 500 億円以上の利益を得られる。しかし彼らの前には、一万件の土地買収など、苦難に次ぐ苦難が立ちふさがった―。

ぶっちゃけ言うと、題材が面白いのにちょっと残念でした…。

でもラストシーンだけはいいですね。好きです。

イエスタデイ

【あらすじ】
“イエスタデイ<昨日>”まで、地球上の誰もがザ・ビートルズを知っていた。
しかし今日、彼らの名曲を覚えているのは世界で一人、ジャックだけ・・・
ジャックは突然、信じられない不思議な世界に身を置くこととなってしまった!
ジャックは、イギリスの小さな海辺の町に住む、悩めるシンガーソングライター。
幼なじみで親友のエリーから献身的に支えられているもののまったく売れず、音楽で有名になりたいという夢に限界を感じていた。そんな時、世界規模で瞬間的な停電が起こり、彼は交通事故に遭う。昏睡状態から目を覚ますと、この世には史上最も有名なバンド、ザ・ビートルズが存在していなかったことになっていることに気づくが・・・。

前々から気になっていたものの、テラスハウスに出てい男性(誰だっけ)がオススメしていたのを思い出して、観てみました。

まず、誰一人悪役がいないのがすごいですね。終わり方が優しくてよかったです。後腐れなく観れるというか。まぁあとは割とそんなに印象に残る部分はなかったんですが。

エド・シーランって良い役しかできない顔してるなぁ…というのは再発見でした。

蜜蜂と遠雷

【あらすじ】
「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」というジンクスをもち、近年高い注目を浴びる芳ヶ江(よしがえ)国際ピアノコンクール。ピアノの天才達が集うこのコンクールの予選会に、若き4人のピアニストが現れる。7年前の突然の失踪から再起を目指す元・天才少女、英伝亜夜(松岡茉優)。“生活者の音楽”を掲げ、最後のコンクールに挑むサラリーマン奏者、高島明石(松坂桃李)。人気実力を兼ね備えた優勝大本命、マサル(森崎ウィン)。今は亡き“ピアノの神”からの「推薦状」を持つ謎の少年、風間塵(鈴鹿央士)。熱い“戦い”を経て、互いに刺激し合い、葛藤し、成長を遂げ<覚醒>していく4人―。その先に待ち受ける運命とは。

ピアノの表現自体を映像に落とし込むこと自体大変なところ、よく映像化できたなーと思いました。芸術全体に言えることだけど、ピアノを主題とすると、音と人物の心理描写で描きがちなので、どうしても映像表現が狭くなるなと。

その点、結構自然に乗り込めたのはすごいと思っていて、演者起因のところと、ピアノと少し外れた部分での映像表現によるところが大きいですね。

また、松岡茉優のことが大好きだと気付きました….。もう明確にファンです。最高。付き合ってください(遠い目)

ロケットマン

【あらすじ】
音楽界の最高峰グラミー賞を5度受賞し、「ローリングストーン誌が選ぶ歴史上最も偉大なアーティスト 100組」にも選ばれ、「僕の歌は君の歌(Your Song)」や、「キャンドル・イン・ザ・ウィンド(Candle in the Wind)」、「愛を感じて(Can You Feelthe Love Tonight)」、そしてタイトルにもなっている「ロケットマン(Rocket Man)」など、シングルとアルバムの総売上は全世界で3億枚を越える伝説的ミュージシャン、シンガーソングライター“エルトン・ジョン”の半生を描いた話題のミュージカル超大作。

演出の臭さなのか、いまいち入り込めなかったのは反省ですね…。主役の演技力も十分知っているし好きなんですけど。

ただ、それはエルトン・ジョンの人生が臭く感じてしまうほどにドラマチックであるという裏返しなんですかね。となると、自分から言うことはもはやないなと。

一点、演奏中に無重力になるシーンは最高でした。本当によかった。あの演出は初めて見たな…。

パーティで女の子に話しかけるには

【あらすじ】
パンクなのに内気な少年エンは、偶然もぐりこんだパーティで、反抗的な瞳が美しい少女ザンと出会う。大好きなセックス・ピストルズやパンク・ファッションの話に共感してくれるザンと、たちまち恋におちるエン。だが、ふたりに許された自由時間は48時間。彼女は遠い惑星へと帰らなければならないのだ。大人たちが決めたルールに反発したふたりは、危険で大胆な逃避行に出るのだが──

政府的プロパガンダである70年代のアメリカにおける「宇宙人」というのモチーフと、反政府的なパンクロックが混ざり合うとどうなるか。というのはすごく面白いテーマでした。

ただ、それ以外はよくわからなさに圧倒されちゃった感じはあります。原作ではパーティの描写中心の短編らしいですね。

いろいろ言いたいことはあるんですが、エルファニングが可愛いから何時間でも観てられるなぁと(単純)

ちなみに自分は、下記のYoutuberがこの作品を推してて観ようと思ったので、映画好きで気になっている方は是非に。

学歴の値段 集金マシーン化した米大学の真実

【あらすじ】
全米の大学で問題化している学費の高騰。学費ローンに困窮する学生の実情を追い、学歴社会の問題点を提起したドキュメンタリー。
全米の大学で問題となっている学費高騰の実情を追いながら、学歴社会の問題点をわかりやすく提起したドキュメンタリー映画。高等教育に対する国家予算は年々削減され、学費ローンを組む学生が急増。また、無計画に建設される学内施設や、巨額の報酬を受け取る学長の存在も浮き彫りに。学内が“パーティー天国”と化し、高等教育が金持ちのものとなり、本来あるべき姿を見失っている現状を、関係者のインタビューを交えて映し出す。

結局、すごい流し見しちゃいました…。

いかにも大学の授業での参考文献って感じだったなと。まぁそうだよねー、という。

決してつまらないわけでもないし、起きている事態はとてつもなく重要であることは認知しつつ、100%集中しきるにはちょっと冗長かなと….。

CLIMAX クライマックス

【あらすじ】
1996 年のある夜、有名な振付家の呼びかけで選ばれた 22 人のダンサーたちが人里離れた建物に集まり、アメリカ公演のための最後のリハーサルをしている。彼らの集まる建物には電話がない。山奥のために携帯も通じない。そして、外では雪が降っている。公演前の最後の仕上げともいうべき激しいリハーサルを終え、打ち上げパーティを始めたダンサーたちは、爆音ミュージックに体を揺らしながら、大きなボールになみなみと注がれたサングリアを浴びるように飲んでいた。しかし、そのサングリアには LSD(ドラッグ)が混入しており、ダンサーたちは、次第に我を忘れトランス状態へと堕ちていく。エクスタシーを感じる者、暴力的になる者、発狂する者・・・・一部の者にとっては楽園だがほとんどの者にとっては地獄の世界と化していくダンスフロア。一体誰が何の目的でサングリアにドラッグを入れたのか?そして、理性をなくした人間たちの狂った饗宴はどんな結末を迎えるのか・・・?

正直観ていられなかったな…。ただ追体験ができる点はいいのかなと思います。

このラリり方が演技だと思うと、本当すごいなって感じですけどね。

長回しによる没入感は凄まじくて、カメラアイが動き回ることでシンプルに酔う感覚に襲われ、見ているこちらまで具合が悪くなりそうだなと思いました。実際酔う人は多そうなイメージ。

ぜひ体調のいい日に観ていただきたい…。