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世界史偏差値46くらいの方は「最速で身につく世界史」が面白いかもしれないです

(実際のところもう少しあると思います)(多分)

最近、世界史にハマってまして4、5冊くらい読んでみたんですが、この本はなかなかおすすめです。

特に、世界史を一度勉強してみたいけど全く分からない自分のような人が手始めに読んでおくと、全体の概要が掴めるかと。

ちなみに、自分のスペックとしては下記のような感じ。

– 私立文系
– 日本史専攻
– 世界史は高1で少しだけ履修(五賢帝が出てくるあたりまで)
– どうもカタカナが苦手らしくテストはぼろぼろ

こんな自分でもだいぶ面白かったので、一度も学問的な世界史に触れたことがない人でもイケるかと。(その点、ある程度詳しいと自負される方は分かり切ったことかと思われますので、サピエンス全史とか読んだ方がよいと思います)

そして、書いてる方の経歴もだいぶ興味深い。東大を出てTBSに入ってるんですね。

角田陽一郎【かくた・よういちろう】

・1970年、千葉県生まれ。1994年、東京大学文学部西洋史学科を卒業。卒業論文のテーマは「独裁者ナポレオンの登場はフランス革命の一部なのか?」。
・1994年4月に、TBSテレビに入社。制作局バラエティ部でAD・ディレクターを経たのち、現在はメディアビジネス局スマートイノベーション推進部 兼 制作局制作一部所属。ACC CM FESTIVALのインタラティブ部門審査員も務める。
・バラエティ番組の企画制作をしながら、映画監督やネット動画配信会社goomoの設立、人の嗜好や行動をわずか3つの質問で答えてしまうスマートフォンアプリ「カテゴリン」の制作など、新しいメディアビジネスをプロデュースし続ける。
・担当した番組は「さんまのスーパーからくりTV」「中居正広の金曜日のスマたちへ」「オトナの! 」など。

ちなみに筆者が日本史ではなくて世界史を選んだ理由は、日本も世界の一部なわけで、世界史を学べば日本のことも見えてくるのでは。と思ったかららしい。高校時代にその視点すらなかったな…。

「お金2.0」を読みました

メタップス社長、佐藤航陽さんの著書です。

この方は本当に頭が良いというか、頭の使い方が柔軟かつ理路整然としているかつ、自分の想いに正直ゆえに早稲田を中退して起業されている、その行動力を兼ね備えている感じに一種の憧れを抱いています。

知ったきっかけは学生時代に読んだブログ記事。

http://katsuaki.co/

そして、お金がないから生活に不自由をきたすという自身の経験から、負の解消をモチベーションとされている点にも共感してしまう。

中でもすごいな…というか超大作すぎて結構感動したのは下記エントリとか。

http://katsuaki.co/?p=744
http://katsuaki.co/?p=465

仮想通貨、フィンテック、シェアリングエコノミー、評価経済と、パワーワードが増えまくっている昨今ですが、かなり体系化された解説が載っているのでこの本を一冊読んでおけばすべて理解はできるはずです。

また、今後の技術発展と経済の回り方の関連性にも触れているため、テクノロジーによるパラダイムシフトをまだかまだか…と待ち望んでいるIT系若手起業志望群にもおすすめかなと。

(ただ、”お金とは?”みたいなそもそもの原理原則の解説を多分に求めている方は、経済学の本でも読んだ方が納得できると思いますのでそちらに)

前半は上記ブログ記事を総ざらいしている感もあるものの、個人的には満足でした。(前作の方が好きかつ当時読んだ時に唸りましたが。)

特段なるほどな、と思えた一節をいくつか引用しようかと思ったんですが、切り取ることで全体を通して言いたいこととズレて語弊が生じそうなので、一つだけにしておきます。

…一方で、評価経済や信用経済に対して何となくネガティブな印象を持つ人も多いと思います。その理由にも触れておきます。

 なぜ多くの人が評価経済や信用敬愛に対して違和感を抱くのかというと、今話題になっている大半の仕組みが「評価」や「信用」ではなく、「注目」や「関心」に過ぎないから、ということがまずあげられます。
 ネットのインフルエンサーが集めているのは、興味・関心・注目であって、世の中の人が考える評価・信用とは似て非なるものです。敢えて奇をてらった発言で炎上を繰り返すような人は、確かに他人からの注目を集めていることは確かですが、世間一般で言う評価や信用を集めているわけではないはずです。

 アクセス数やフォロワー数などのデータは、興味・関心・評価・信用などが混同してしまっていて、それらを明確に区別できていません。その人が多くの人に評価されているのか、注目されているだけなのか、面白がって野次馬的にみられているだけなのかは現在のフォロワー数やアクセス数のような簡単な指標からは判断できないのです。もし、今目の前で起きていることが「注目経済」「関心経済」と表現されていれば、多くの方も納得できたでしょう。

 実際は「注目」や「関心」に過ぎないものが、「評価」や「信用」という高尚な概念に「すり替わっている」ことに違和感を覚えている人が多いのだと思います。…

現在のインフルエンサーと呼ばれる方々にえも言われぬ違和感があったんですが、この一節で割と腑に落ちました。

気になる方はぜひ読んでみてください。(なんならお貸しします)

その一文に馳せる思い

先日、数億年ぶり(謎のウソ)くらいに漫喫に行ったんですけど、なんかもうスーパー極楽ですね。もはやずっと居られる….(ハマってしまいそう)(暇人がばれるな。笑)

読んだのは「PLUTO」。

https://ja.wikipedia.org/wiki/PLUTO

学生の時に仲良くしてくれていた先輩(何故か一年中家のカギを掛けないから、居座りまくってた)がおすすめしてたなーくらいで、ふと手に取ってみたんですが、結論、めっちゃ面白い。

“21世紀版鉄腕アトム”という立ち位置みたいですね。

『PLUTO』(プルートウ)は、手塚治虫の『鉄腕アトム』に含まれる「地上最大のロボット」の回を原作としている浦沢直樹の漫画。

存じ上げませんでしたが、かなり話題になった作品だそうです。(下記を参照)

第9回手塚治虫文化賞マンガ大賞、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第41回星雲賞コミック部門受賞。宝島社の「このマンガがすごい!」2006年版オトコ編の1位、フリースタイルの「このマンガを読め!2005」の1位作品。単行本は850万部以上を売り上げている

感情移入のできる登場人物、ドラマ性のある展開を見せる脚本、どれをとっても素晴らしくて、もう一気に読み進めてしまいました。とはいえ、全8巻ほどなので気になった方は是非に。(と言いつつ、自分が買うかもしれない)

もうある程度前(10年前くらい?)の作品なので書いてしまうと、伝えようとしているのは「憎しみからは何も生まれない」というメッセージ。この一文を言いたいがために、8冊にわたって丁寧に物語が紡ぐことのできる浦沢直樹先生、ほんとすごいなー。(感銘した)

ひたすらタイプなコンテンツ形式なんですよね。ワンセンテンスワンメッセージではないですが、ああ、この一文を言いたいがために、作者はここまで頭をひねったのか…と最後にとてつもなく感激してしまえるような。(もちろん、感激できるほどに練られたストーリー性がないとダメです)

上記、映画でいえば「マイ・ブルーベリー・ナイツ」とかも割とその色強いですよね。(最後にしっとりと余韻たっぷりに伝えらえるそのメッセージは、ぜひ観て確認してください)(ジュードロウがひたすらイケメンなのと、画がだけでも楽しめるところがポイントです)(デートでもよいかも)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/327838/

その点、山崎ナオコーラさんの「ニキの屈辱」と映画「her」を思い出します。

ナオコーラと「her」

そんな「PLUTO」ですが、実は来年舞台やるんですね(!!!!)って、2015年に一度舞台で上映されていたとのこと。(知らなかった)

https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/18_pluto.html

主人公アトム役は前回の舞台と同じく森山未來。そしてウランちゃんを土屋太鳳(!)その他、大東駿介、吉見一豊、吹越満、柄本明と、これまたキャストが豪華….。

そして、なんとなんと映画化もされるとのこと。(ほんとですかWikipedia先生)

2010年、映画の制作が発表されている

アメリカの映画プロダクションイルミネーション・エンターテインメントは、手塚プロダクションと共同で本作を基にした実写映画を企画・製作中であると発表した

楽しみがまた増えてしまったな。