月別アーカイブ: 2016年12月

サカナクション「ミュージック」に感じるカタルシス

この「ミュージック」は、ボーカルの山口一郎さん曰く、これからのサカナクションの方向性・立ち位置、自分たちはどこに向かっていくのかということを、証明する一曲らしい。

個人的に、ものすごく好きな曲です。歌詞も耳触りもいい。

この曲のある部分にいつもうおおおおっとテンションが上がってしまうんですよね。それが下記。

痛みや傷や嘘に慣れた僕らの言葉は
疲れた川面 浮かび流れ
君が住む町で

と、

消えた
消えた
(カワハナガレル)

の間に正確に刻まれる四拍分の空白。

町でーーーいえーーい (トンっトンっトンっトンっ) 消えた
みたいな。わかりますかね?(わからないですね、笑)

動画でご確認いただく場合はこちら(1分40秒あたり)

どのくらいの気持ち良さなのかという程度が伝わらないと思うので、他の例を紹介。

それは、映画「セッション」のラストシーンで主人公が鬼教師フレッチャーに復讐され、極限まで追い詰められた中で立ち向かう意志を感じる場面。

http://session.gaga.ne.jp/

(*完全なるネタバレをします、まだこの映画を観てない方はすみません)

最後に主人公が決死の覚悟で繰り出す「Caravan」の冒頭シーン。

その「Caravan…….3!、4!」という合図とその後にビシッと決まるコントラバス。

この場面の堪え難い気持ちよさと冒頭のサカナクションは、どこか通ずる気がしています。

セッションといえば、そろそろデミアン・チャゼル監督の最新作「ラ・ラ・ランド」が上映しますね。もう超絶観たい。海外の映画祭でも賞を総なめですね。

https://gaga.ne.jp/lalaland/

エマ・ストーンはなぜこんなにも綺麗なんだろう…。

夢をみていた

コピーも素敵すぎますね。

以上、どうでもいい、映画と音楽好きの戯言でした。

今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる(してほしい)

今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる

思わず言いたくなるキャッチーなタイトル。

https://www.awesomecityclub.com/discography/?id=84

曲のテーマは、“2010年代を代表するデュエットソングの決定版”とのこと。

Awesome初のデュエット。デュエットというとどうも古臭い中年のおっさんおばはんをイメージしてしまうけれど、この曲は古いようで新しい。そして、サウンドは相変わらずおしゃれ。

この絶妙なバランス感覚が気持ちよくて、不思議な魅力になってますね。もはやシティポップではないけれど。

今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる
割り切れない 僕らの感情が グルーヴしていく

若い世代にきちんと歌詞が寄り添っているところに、とてつもない器用さを感じる。

世の男女は、カラオケで「うそつき♪」とか言って楽しむんだろうなぁ…(遠い目)

PVは下記。トレンド意識してダンス取り入れたのかな?

オフショットが非常にほんわかするな…。

「軽井沢高原教会」の広告が素敵

電車の中吊りでふと見かけたんですが、その文章がとっても素敵だったんですよね。

実際に貼ってあったのが下記。

失うばかりが、
失恋ではありません。 別れは、何度経験しても辛いものです。
あの時こうしていたら、と悔やんだり
ぽっかり穴が空いたような寂しさに
塞ぎこむこともあるでしょう。
でも、失ったものより出会えたものに
目を向けてみませんか。
知らなかった言葉、行ったことのなかった街。
味わったことのない喜びや、痛みさえも
これからのあなたの人生を豊かにしてくれるはず。
無駄な恋なんて、ひとつもないと思うのです。

いい恋って、なんだろう。

思わずじーっと見てしまいました。

実はこのコピーを作っているのが、作家の西加奈子さんらしい。

西 加奈子(にし かなこ、1977年5月7日[1] – )は、日本の小説家。イラン ・テヘラン生まれ。エジプト・カイロ、大阪府和泉市光明台育ち。大阪府立泉陽高等学校、関西大学法学部卒業。既婚。

イランで生まれて、エジプトで育って、大阪ってすごいな..。

また、軽井沢高原教会といったら、「ウエディングドレスを着用した挙式がはじめて行われた教会」で有名ですね。(参照:軽井沢高原教会)

サイトのデザインもとてもおしゃれ。

https://www.karuizawachurch.org/

サイトでは上記のコピーも含め、計14のことばのほか、作家・西加奈子さんが軽井沢高原教会へ思いを寄せて書き下ろしたショートストーリー「あなたのからだ」が掲載。

気になった方はぜひ覗いてみてください。