「ザ・ウォーク」は2016年度手汗をかく映画No.1(のはず)。

「ザ・ウォーク」は2016年度手汗をかく映画No.1(のはず)。


1月に観た映画。結構お勧めなので書きます。

結論、相当よかったです。思わず圧倒される映像。
流石はロバート・ゼメキス(「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「フォレスト・ガンプ」の監督です)。

ジョセフ・ゴードン・レヴィット(思わずフルネームで言いたくなる名前)が主演ということで、
もう観るしかないな。と思い鑑賞。

IMAX 3Dで感じる地上411メートル・タワー間42.67メートルの綱渡り。
まさに狂気でした。(実際、綱渡りのシーンで唸ってるおっさんがいました(うるさかったけど共感した))
いやー、はんぱないほどに手汗をかいた。
ただただ歩行するのではなく、途中の数々の行動がもう….(このハラハラ感はぜひ劇場で)

とにかく映像が圧巻なので、
「ゼロ・グラビティ」、「マッド・マックス」のように、ぜひ劇場で見てください。

フィリップ(主人公)は、なぜこの大歩行をしたのか。
と、ぼんやり考えていましたが、千住博さんが書いていることに合点がいったため、引用します。

…フィリップが”美”と感じた対象は、何もない虚空の空間だった。A地点とB地点の間がぽっかり空いている。その空間にフィリップは感動し、その中に入っていって美を確かめたくなる。「美しい場所を見ると我慢できない」と彼は言うのだ。ではフィリップの言う”美”とはなんだろう。それは同じくフィリップの言葉により私たちは納得する。「This is life.」即ち、美とは生きている実感、と彼は言う。
ここで美について少し考えてみることにしよう。美とは何か。私たちは例えば口にして、”美味しい”と感じる。この感覚を英語でも”ビューティフル”と言うこともある。美しい味、と書く美味という感覚は、文字通り”美的体験”だ。ではその時、私たちは何を思っているのだろう。それは生まれてきてよかった。勇気がわいてきた、元気が出た、生命力を得た、そして生きていてよかった、というようなことなのではないだろうか。美しい人に会ったり、美しい音楽を聴いたり、美しい絵を見たりした時もまったく同じだ。つまり”美”とは、生きているリアリティーに感動する感覚だ。
フィリップは虚空を見つめ、目の前に広がる空間にその”美”を感じる。彼はこの空間を持てる能力すべてを使って把握し味わおうとする。そしてその為に費やす極めつきの質の高い時間を満喫する。フィリップはここにおいて、究極の舞踏家と言える。なぜなら舞踏とは、バレエであれ能であれ、空間と時間を”美”として認識し、その理解したものをコントロールされた感動とバランス感覚をもって全身で表現し、他者と分かち合う行為だ。フィリップは彼を包む空間を、緊張感のある、生死を超えた”美”敵存在としてとらえ、それを彼独特の方法で咀嚼していたのだ。…

即ち、彼は一人のアーティストであったのに加えて、
誰もが持つ”美しさを求める”という人間的欲求を究極まで求め、
自分独自の表現方法で体験(表現)したかったんですね。

ただ、誰しもが無理だとあきらめる or 発想すらもたないことを、
実行する勇気、取りつかれたかのような夢への執着心があったと。

結果(目的ではないにしろ)、落成当時不評だったワールドトレードセンタービルを、市民にとってなじみ深いものに変えたのは、この大歩行だった。

また話は変わりますが、この話が実話だということが何よりこの映画の魅力ですね。(意外と知らない人が多い)

Wikipediaはこちら

今回、綱渡り未経験のジョセフ・ゴードン・レヴィット(またフルネーム)には、
フィリップ・プティ張本人が教えたみたいです。

そんなフィリップはいまだにニューヨークに住んでいるそう。
彼が9.11をどう感じたのか。気になりますね。

2008年にジェームズ・マーシュが撮った「マン・オン・ワイヤー」というドキュメンタリー映画を観ると、
よりこの映画が多角的に観えるかもしれない。(と、映画好きの友人に言われたので観ようかしら)



関連するのはこちらとか。

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